「自分の意志を持つな」というしつけの結果|堀江さなえさんの個人セッション その1

カウンセラー養成講座「ビリーフリセット・リーダーズ講座」は明日明後日の開催だけど、一日早めに関東へ行って、今日は堀江さなえさん(ビリーフリセット®協会認定カウンセラー)の個人セッションを受けた。

大都会の真ん中なのに、その建物には洒落たノスタルジックな内廊下がしつらえてあり、お迎えに来てくれたさえさん(堀江さなえさん)に案内されて、趣のあるセッションルームを訪う。

すぐに緊張も解けて、私は思いつくままにつらつら話しつづけた。ときおりさえさんの鋭い質問にハッとさせられて、行きつ戻りつやっているうちに、「やっぱり本丸はお母さんだね」となってしまった。

それを認めるのもすごく抵抗したんだけど、いやあ、まだ母ちゃん問題なんだよねえ。まだまだ。ずっと。たぶんしばらく。


しかもそれは、もはやリアル母ちゃんでない。「私のなかに存在してる母ちゃん像」である。その「幼少期に作り上げた母」にいまだ支配されているのだ。

いったい私は、そんな虚像を相手に延々となにをやっているのだろう? それは、結局のところ「私自身」でもある。私のなかの「いろんな私」が主導権争いしていてずーっと内乱状態なのだ。ぜーんぶ自作自演。

そして、私は長年「自分の意志を持ってはいけない」とかたくなに思い込んでいた。まあ、それが母の望みだったからね。母は私に「自分をなくせ」とつねに言っていた。それは母自身が生き残るためのすべだったからだ。生い立ちが複雑だったからね。

でも、そろそろ限界かな。なにせ仕事と人間関係がことごとくうまくいかないからね。ピアノは例外だけど「ピアノの仕事」をやろうと思ったら、いまのままではやはり行き詰まるにちがいない。現に、ピアノの仕事を探す気が起こらない。


だから、さえさんにエンプティチェアのワークをお願いした。
「4才の私」と「33才の母」という設定にした。ふたつのイスの位置を決めて、まず「4才の私」のイスに座る。さえさんに「座ってみてどんな感じですか?」と尋ねられたが、あまり感じ取れない。ふつう、としか言えない。

さえさん「目の前にお母さんが座っていますね。お母さんはどんなふうですか?」
33才の母は、険しい表情だった。私のほうは見ていない。そんな母をじっとうかがっていたら、母がいつものようにくどくど文句を言いはじめた。それはあっという間にエスカレートして金切り声に変わり、私を罵倒しはじめた。

ああ、またはじまってしまったと、私は身を固くした。でも、慣れていた。そういう母の様子はいつもとおんなじだった。


私のいちばん古い記憶は、たぶん4才だ。妹が生まれたころに、一時父方の祖父母のうちに預けられていた。大きく環境が変わったためだろう、その家のことはわりとよく覚えている。

ばあちゃんは、これまた「父なし子」として生まれて養子に出されたひとだったので、ものすごく感情的に怒るひとだった。私はこのばあちゃんと引っかき合いのケンカをしたのを覚えている。

私がばあちゃんの手を引っかくと、ばあちゃんは私をにらみつけて無言で私の手を本気で引っかく。私は、負けてなるものかとふたたびばあちゃんを引っかいた。ばあちゃん、鬼のような形相でまた私を引っかく。

それを何度か繰り返すうちに、私が負けた。泣いてしまったのだ。くそったれ、負けてもうたわ、といまでもよく覚えている。で、結局ばあちゃんの記憶ってこれしかないのだ。


じいちゃんはといえば、孫の私にまったく無関心だった。ただの一度もしゃべったことがなかった。

じいちゃんばあちゃんのほかに、その家には父の兄弟姉妹やお嫁さんや孫も同居していた。じいちゃんは工場で働いていて、その工場の社宅、てか長屋住まいだったが、クソ狭い家におおぜいが貧乏そうに不機嫌にしかたなく暮らしていた。

そんなトゲトゲしい悪意が満ちているような家のなかで、たったひとりあったかいおばちゃんがいた。お嫁さんの立場の女性だったが、私にいつもやさしかった。ほんとにやさしかった。

「この世に怒らない人間がいるんだ」とわかって、私はびっくり仰天した。私がいくら悪さをしてもちっとも怒らなかった。


「怒らないおとながいる」ってのに非常に感動した、ということは、それまでずーっと怒られつづけていたわけだろう。きっと母に相当いろいろされていたにちがいない。

そんな母になってしまったのは、それなりの事情があるのだからしょうがない。

しかし、問題なのは「私が、母に対してなにも言えない」ということだ。きっと怖くてなにも言えなかったんだと思うが、それがいまもまだずーっとつづいている。

「言いたいことをちゃんと言えない」のは、ピアノの演奏にまで表れてしまっている。→「ホンネを隠している」と、他人はみんなイライラする

私は、母に対してだけではなく、周りのひとすべてにおびえている。

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