「ベーシック」のころ、やる気がなくてウダウダしていた理由|ビリーフリセット・リーダーズ講座 第9講 1日目 その3

プレゼンのテーマは「こうだった私がこうなれた。これからこうなります」である。とうとう私の順番が来たので、緊張しながらみんなの前に立つ。一礼してひと呼吸置いて、「ええと、まだ女装に慣れてないもんで緊張しとります、すんません」で笑いを取る。よっしゃ!

「こうだった私」ってけっこうむずかしい。58年も生きているとさすがにいろいろ堆積しすぎ。けれども、「ビリーフリセット・リーダーズ講座」に来る直前までどうにもならなかったことから切り出した。

「私は、根本裕幸さんが長かったんですよね。4~5年まえからセミナーやら合宿に行って、おもにライフワークを学んでいました。なぜライフワークかというと、ずっと長い間『やりたいことがわからなかった』からなんです。あと、やる気が出ない。仕事をしたくない。仕事なんて高校出たあとからずーっとイヤでたまらなくてねえ」

んで、じつは「やりたいこと」は講座受講のまえに、すでに見つかっていた。それはピアノだ。でも、電子ピアノでバイエルをちょぼちょぼ弾いてたらすぐに手が痛くなる。あちこち病院行っても「老化です」ぐらいしか言ってもらえない。当時ひどく悩んでいたよ。


それだのに、去年はじめごろから猛烈に弾きたくなって、しかも音大まで行きたくなった。もうどうしたらええのかわけわからんようになって、でも音楽のことなら大塚あやこさんがぜったいなんとかしてくれると確信して、個人セッション受けた。

そしたらあやさん(大塚あやこさん)は、「手が痛いのは病気ではありません。お母さんの呪いです」ときっぱり言い切られた。そして、音叉でヒーリングを施してくれた。結果的に、手の痛みは徐々にやわらいで、毎日ピアノを弾いてもほんとにだいじょうぶだった。なんかいまはケロッとしているけど、あやさんの言われるとおりだった。

そういった経緯があったから、やっぱりあやさんのところで正式にカウンセリングを勉強しよう!とやる気満々だったのに、いざ講座がはじまったらたちまち行き詰まった。

第2講の「エニアグラム」で挫折してしまったのだ。エニアグラムには9つのタイプがある。自己探求において自分がどのタイプであるか考えてみる。また、カウンセリングでクライアントのタイプがわかるようになると、どういうビリーフを持ちやすいのか傾向もわかる。


なんだけど、その9つのタイプがぜんぜん覚えられなくてさあ。「覚える」ということがからきしダメになっていて、この第2講で早々とやる気をなくしてしまった。

けれども、受講するのは楽しかった。講義もテキストもとてもわかりやすい。聴いているときはすごくおもしろい。その場で受講生同士でワークをするのもだいじょうぶだった。受け身で感覚的に勉強するのはまったくOKだった。

が、自発的に勉強する意欲が湧いてこない。カウンセリングの自主トレーニングを受講生同士で規定回数こなさないといけないのだが、これもほんとしぶしぶですごく困っていた。

結局ベーシック(3~7月)の期間はずっとこんな調子で低空飛行をつづけていて、もうこの時点で「私あかんわ。カウンセラー無理。講座はぜんぶ受講したいけど、カウンセラーなるのは止めよう」とすっかりあきらめていた。


いま振り返るとね、このころは自我(エゴ、ビリーフ)におおわれていて、だからやる気につながれなかったんだなあとよくわかる。あと、当時は「スネている」ことにもぜんぜん気がついていなかったしね。

課題図書をちょっと読んでみて、よくわからないとすぐにスネるわけだ。「どうせ私はババアだし、こんなん覚えられへんわ」ってフテくされる。「むかしは、本読んでもすーすー覚えられたのに」ってイジける。「若いひとはええよな、覚えられるよな」ってヒガむ。

たしかに記憶力は落ちているけれども、覚える工夫をするとか、何度も繰り返すとかやったらかならずなんとかなったはずだ。

現に、ピアノは間に合っている。暗譜もたいへんだったが、いや単純に「覚えるまで繰り返す」ってのをやればいいだけで、いま時間はかかってもふつうに暗譜できるようになってきた。先生のご指導もたいてい覚えていられる。


だから、ほんと物忘れがどーのこーのじゃなくて、こんなにやたらブレーキがかかってしまうのは「自我」のなせるワザなんだとわかるわ、いまなら。

「自我」とは「本来の自分」ではない。子どものころに生き延びるために身に付けた戦術だ。

私の場合、「本来の自分」はやりたいことがある人間なのだ。しかし、ごく小さいころから母ちゃんに「自分の意志を持つな」というしつけを受けたために、「やりたいと思ってはいけない」という自我を持ってしまった。そうでないとどエラい目に遭うからね。

さらに、自我は変化を嫌い、現状維持を好む。そういう自我にあやつられているんだってことを、このころはまだ見抜けなかったのだ。

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