私の野望|「全曲自動モード」でピアノを弾く

インナーチャイルド(自分の心のなかにいる、傷ついた子ども)ちゃんは日ごとに勢いがよくなってきた。ときどき笑顔も見せてくれる。たまに大きな声も出す。「晩ごはん、何食べたい?」と訊いたら、「お好み焼きー!」とでっかい声が返ってきた。なるほど、夕食にお好み焼きってのはたしかに子どもの発想だ。

「おっこのっみやっきーっ!」とはしゃぐチャイルドちゃんの手をひいて、スーパーに入ったら、入り口近くにイチゴが並んでいた。

チャイルドちゃんはすかさず「イチゴーっ!」と叫ぶ。えーっ?!

こんな時期にイチゴなんて、てか、そもそもイチゴなんか十数年食べたことないよ。高いだろうなと思ってのぞくと、4粒で300円のパックがあった。大粒のおいしそうなヤツ。こんなのはパックの縁取りが金色だ。300円なら許容範囲なのでカゴに入れる。


でも、お好み焼きはなかった。売り切れだった。チャイルドちゃんに、いちおう冷凍お好み焼きを見せたけどイヤイヤをする。結局「とんかつでもいい」と言ってくれた。

今日のチャイルドちゃんは、サラサラの髪の毛をふたつに分けてゴム止めしていた。クルマの助手席で、チャイルドちゃんは外を見ていた。その後ろ頭を見て、そういえばむかし妹がちっちゃいときの髪型とおんなじだなあと思い出した。

ウチの駐車場からは手をつないで歩く。チャイルドちゃんと手をつないでいると、ほんわかした気分になって全身がゆるむ。目とか口とか半開きになる。ぼけーっとしてなんにも考えなくなる。ときどき「いい子だね」「かわいいね」とつぶやく。チャイルドちゃんはぴょんぴょんする。

こうやって架空の子どもと暮らしていると、なんか「ちがうゲート」が開いていくような気がする。


そう、ちがう。たしかにちがってくる。

とくにピアノ。練習していてものすごく集中できるようになってきた。まえからわりと一所懸命やっているつもりだったけど、いまはねえ、もっとちがって、なんかのめり込むような感じかなあ。

それに、バッハ一辺倒だったのが、いまはツェルニーやモーツァルトもかなり好きになってきた。なんかもう、音出せてたらなんでも楽しい!って感じで、ツェルニーだけでもおもしろすぎて今回は相当練習しているな。

なぜだろう? ツェルニーもモーツァルト並みにドラマチックに感じられる。もちろんモーツァルトソナタK.332ヘ長調もすごく楽しくて、あれれ? どの曲もバッハぐらい好きになっちまってるよ。

いいねえ。好きになれさえすれば、勝手に練習するからね。ツェルニー40番の6番、暗譜してしまった。バッハ:フランス組曲第6番クーラントもゆっくりなら暗譜でOK。モーツァルトも一部覚えている。


望むべくは「自動モード化」なのだが、いやあ、そこまで行きつくのはまだまだ先の話だねえ。

発表会でミスタッチてんこ盛りやってしまって猛省しているが、それの解決策として「全曲自動モード化」がいいんじゃねーの?とたくらんでいる。

なんすか? その「自動モード化」って?なのだが、私の自分勝手な「基準」の名まえでね。「自動モード化」された部分というのは、なにも考えないでも指が自動的に動いてくれる状態になっている。

部分練習って好きなんだけど、おもくそ鬼のように何百回も部分練習したところって、ことさら考えないでも「指が自動的にするする動いてくれる」感覚がある。

でも、そういう箇所って、これまで明瞭に存在したのは2曲のほんの一部にすぎないけどね。


▼ひとつは、バッハ:シンフォニア第14番のごく一部。
むずかしいところだからっつーて猛烈に底が抜けるほど練習したら、ある臨界点を越えると、自動的に弾けるように勝手になった。

▼もうひとつは、ハイドン:ソナタ Hob.XVI:37 op.30-3 ニ長調の一部。左手ズラズラのところ。
これはもう、メシ食いながらとか歯みがきしながらとか、つまり左手だけやったら済むので年がら年中練習しまくった。

そしたらねえ、レッスンで弾いてもここらへんは一回もコケなかったのよ。ほんま鉄壁やったわ。ここだけ。「なんでココは弾けるのに、ほかは~」とか先生に3回ぐらい言われましてな。


まあ、でも「自動モード化」の域に達したのは、ほんの数小節かぎりだ。これまで約2年のうちね。

いったい何百回何千回弾いたら「自動モード」に変容するのかがわからん。なんとなくほかのひとはそんなアホみたいに繰り返さなくても勝手に弾けるんじゃないかと思っている。いいよなあ。

しかし、要するに個人差なんだろ? 少なくとも私はものすごく回数をこなさないと「勝手に指が動いてくれない」。脳ミソがそういう仕様になっているんだろう。

ただ、どういうわけかチャイルドちゃんが出現してから、ピアノ弾く気満々なので、「全曲自動モード化」をやりたくてたまらないのだ。まずは暗譜。そのあと、どうしたら最短で「自動モード化」に行きつくのかを解明してみたい。

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