半世紀まえに母ちゃんにかけられた「呪い」を解く

これまでずっと「私はすなおではない」と思い込んできた。理由は自分としては明白で、子どものころから長年母に「おまえはヒネくれている」と言われつづけてきたからだ。

いっぽう母自身は自分のことを「私はとてもすなおだ」とつねづね大きな声できっぱり主張していた。

母の生い立ちは複雑だったが(実母→家出、継母1→病死、継母2→自殺)、母はいつも自身のことを「あんなヒドい境遇でも、私はとてもすなおに育った。〇〇さんから『すなおだ』と言われた。△△さんも『すなお』と言ってくれた。だれもが私を『すなおだ』と認めている」と吹聴していた。

対して、母は私を見ると「おまえはすなおじゃない。ヒネくれている。私はこんなにすなおなのに、おまえはおかしい」といつも責め立てた。


こういうことを何百回何千回と聞いて育つと、ヒネくれているはずの私でも、ああそうか、そうなんだ、そのとおりなんだと、「母→すなお、私→ヒネくれている」という公式を当たり前のように信じてしまった。

なので、「私はすなおじゃなく、とてもヒネくれてめんどくさいヤツだ」というのは揺るぎない真実だった。だからこそ、5日前に「どうやら私は猛烈にスネて『他人をコントロールしている』らしい」の記事で「私は『ヒネくれためんどくさいヤツ』だ」というように書いた。

でも、そしたらビリーフリセット認定カウンセラーさんから次々とコメントをいただいてしまった。

まず、あらいかずこさんから「『ヒネくれためんどくさいヤツ』というキャラ設定について、いつか探求する時がくるかもね。(好んでかぶっている)着ぐるみのような気がします」というコメントをもらった。


ついで、堀江さなえさんからも「わかる。春子ちゃんって、めっちゃ素直なんだよね、だから違和感がある」とのコメント。

しかし! このおふたりからこう言われても私はぜんぜんわからなかったのだ。ちっともピンと来ない。それどころか「すなおなのは母ちゃんなんだよねえ。あれれ?」とか思っていた。

さて、このブログをお読みのみなさんはどう思われているのでしょうか? 春子はすなおか? そうでないか? 本人にはわからんですたい。(べつにメッセージは不要ですよ。)

ただし、認定カウンセラーさんがふたりもそろって「そのキャラは違和感あり!」と言われたので、そこはカウンセリングの(乏しい)勉強に照らして、なるほど、ヘンなんだな、うんわかる、なんかぜったいピッタリ来ないことなんだなと、そこらへんの違和感ありまくりはよくわかった。


ちなみに、私がカウンセラー役をしたときは、私みたいな「違和感ゴリゴリありまくり発言」をするクライアント役のひとは見当たらなかった。

これはだねえ、あえて言うと、ごめんね、私の妹がこういう言いかたをするんだよねえ。「T子ちゃん、それぜったいホンネじゃないよねっ?!」みたいなことがたまに出てくる。たいていはツラいことがあるときだ。そんなときは「違和感ありまくり発言」を彼女はどうしても押し通したいらしく、私はヘンだなあと思いつつも「そうなんだね」でぎこちなく返してしまう。

まあ、これも私が自分自身を妹に投影しているからで、妹の発言のなかに「自分の違和感」を見つけて「ヘンだなあ」と言っているわけだ。

んで、投影祭りがつづくよ。


堀江さなえさん「その、ヒネくれためんどくさいヤツってキャラ、お母さんの代弁なのかな
なんでそのキャラ被ったのかしらね
(気にせずガンガン掘る人)

私の春子ちゃんの印象は、素直でまっすぐな人なのよ
好きなものを好き!って言い、
やりたいことやる!って言う感じのね

なんか、他の方のセッションしてても、素直な人ほど、母の意見をそのまま鵜呑みにして『自分はダメ』とか「私は迷惑になる」とか言ってるのよね

それって、お母さん自身が〇〇さんに投影してるんですよ、って言うことはよくある」


まず第一に「気にせずガンガン掘る人」でぞんぶんに笑ってください。おもしろいかたです、堀江さなえさん。あったかくてユーモアがある。いつもサポートしてくださる。

それにしても「自分がすなお」というのはまったく理解できなかった。でも「好きなものを好き! やりたいことやる!」はたしかに私ですなあ。そういうのを「すなお」というなら、私はすなおということになるねえ。

しかし「その、ヒネくれためんどくさいヤツってキャラ、お母さんの代弁なのかな」には、ハッとした。

そういえば……母はとてもめんどくさいひとだったと思い出した。

母ちゃんは「甲か?乙か?」を選ぶとき、自分はほんとは甲が欲しくても、ちゃんとホンネが言えなくて「乙」とか言う。そういうとき、うっかり「ああ、乙なんだね」でハナシを進めると、あとで「ほんとは甲が欲しかったのに!」と大噴火してあたり一面火の海になったりする。


なので、母が「乙」と答えても、私が「ほんとは甲が欲しいんじゃない? 遠慮してない?」とちゃんと探りを入れてあげるのが決まりになっていた。それでもすんなり甲を言えないときが多い。

だいたいそういうのは「甲を選ぶと、母自身が罪悪感をいだく」というパターンが多く、そうなると私が「いや、甲でもだいじょうぶだよ。甲にしてもだれも母ちゃんを責めないよ」と入念に罪悪感を解除せねばならない。

かように、甲乙決めるだけでも非常にめんどくさいのが母だった。こういうやりとりがたぶん数千回。ふう。

あ、そうか! こういうことすべてが「ヒネくれためんどくさいヤツってキャラがお母さんの代弁」であり、「母自身が、私に投影している」ことなんだっ!

なるほど。
ほんとは「母自身が『ヒネくれためんどくさいヤツ』だったのに、それを自分で認めたくなくて、『子どもが→ヒネくれためんどくさいヤツ』にした」ってわけなんだ。


そもそも「自分のことを、心底『すなお』と認めているひと」ならば、声高に「私はすなおだ!」と叫ばないわな。母は「自分はどうもすなおじゃない気がする」と疑わしいからこそ「私はすなおだ」と宣伝しつづけていたのである。

はああ、そうであるなら、私の思い込み「自分はすなおじゃなく、とてもヒネくれてめんどくさいヤツだ」ってのは、母ちゃんの「呪い」だったんだねえ!

ああ、呪いでおましたか。呪いは、別名「ビリーフ」とも言うけど、そう、呪いねえ。まさしく呪い。

呪いは呪いと気がつけば、あっさりリセットできる。それがビリーフリセットだ。はい、さようなら。これからはいらない。

いまから私は「すなおなヤツ」と書き換えて生きていくことにした。

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