ここしばらくピアノの練習も停滞している。一日30分未満って日が二週間ほどつづいていたかね。いまから2年前にピアノのレッスンを再開したが、ここまで不調なのははじめてだ。
▼でも今日は、バッハ:フランス組曲第6番ブーレがとても楽しかった。
ブーレはとても軽快な舞曲で、聴いていても浮き立ってくる。このブーレも課題に出されてうれしかった。でも、さいしょに指使いを考えるのがすごくめんどくさくて取りかかれず。
結局、おとついにようやく指使いをむりやり決めて書き込み、部分練習をちょっとやった。この曲、タカタカ系で大好きなのだが、ややこしい。むずかしい。なのに、昨日も部分練習しかできずにいて、でも、とくにややこしいところの左手をゴリゴリ暗譜した。
さて、今日になったら、暗譜したとこぜんぶ忘れていた。まあ、そんなもんだ。
通して弾けるようにしたいと思って、今日は4小節ずつ、左手暗譜できるまで弾いてから、片手ずつを10回、両手で合わして10回、という尺取虫練習をねちねちがんばる。そのセットを3周やって、さらにガンガン部分練習をぶち込んだら、夜になったらおおよそ暗譜できた。これも明日には忘れているだろうけど。
ブーレだけ3時間ほど練習したかね。やりすぎ。ツェルニーとモーツァルトがまたできていない。
でも、バッハはやりはじめると止まらんわあ。音出してるだけで酔うほど楽しい。
もう練習はおしまいと思ったあとでも、電子ピアノのフタ開けて、電源入れずにまたうっかり弾いてしまう。おぅ、音出なくても楽しいやん。
そいで、練習すればするほどちょっとずつ弾けるようになるから、なおさらもっと弾くのがおもしろくなって、ますますやめられなくなるという悪循環。
しかし、ここまでバッハだけ突出して好きだとは、自分でも気がつかなかった。2年前にレッスンを再開したときは、モーツァルトやハイドンも好きなはずだったのに、じっさいやりはじめたら、異様にバッハだけ練習しとります。伝記読むのもバッハだけ。
しみじみ思うのだが、なんでもやってみないとどうなるかわからんもんだねえ。
まあ、去年は「ビリーフリセット・リーダーズ講座」を受講したが、とうとうカウンセラーになりたいとは思えなかった。
でも、ここ最近ビリーフリセット入門講座(Zoom)を視聴したら、やっぱりすごくおもしろい。何回参加してもまた見たくなる。勉強になる。けど、自分がカウンセラーをやろうとは思わない。
〔結論〕カウンセリングのセミナーを受講するのが好きなだけ。
それはまあ、ピアノだってそうでしょ。「ピアノ聞くのが好きなだけ」ってひともおるやん? ピアノを「聞く+弾く」ひともいるけど、「聞くだけ」のひともぎょーさんおる。
じゃあ、カウンセリングの「聞き専」がおってもええかなあと思って。私は、カウンセリングがとても好きだけど、「受けるだけ」「見るだけ」がいいんだよねと気がついた。
そういうことも、じっさい勉強をやってみないとわからなかった。やってみて、ものすごくおもしろくて楽しくて人生も激変して、でも、自分がカウンセラーになりたいんじゃないとわかった。
ピアノもやってみてはじめてわかることがある。
「音大へ行きたい」と思っていたけど、まちがいだった。それは「見栄を張りたいだけだった」とわかった。他人に「すごい」と言ってもらいたいがために、巧妙に自分をあざむいていた。
それこそ、「ビリーフリセット・リーダーズ講座」へ行ったおかげで、まちがいに気がついた。
「音大へ行く」とか「カウンセラーになる」とかってのは、「見栄を張りたいから」だとわかったよ。
だれかに「すごいね!」と言われたかっただけだ。
ま、アレだね。
勝手に自動的にやってることが「ほんとにやりたいこと」なんだよね。
なので、私がやりたいのはバッハだけだなと、ようやくわかった。
無人島に行っても、バッハだけはせっせとやりたい。
手ごろな丘に登りつつ、それに加えてバッハをちまちま練習したい。