「仕事」は大嫌いで、もうぜったいパートなんて行きたくない。
てか、こんなババア、どこも雇ってくれねえけどさ。
でも、私は「なにか習う」のは、わりと好きなんだよね。
まあ、ピアノは、その「なにか」からは大きくはずれるが。
あまりにも「別格」すぎて、軽々しく「習っています」とも言いがたい。
そうなんよ。
ちょっとピアノはね、「奥義をひっそり伝授」していただいているような感じで。
その源をたどると、やっぱり何百年もむかしのヨーロッパなんだろうなあって思えて。
そういうレッスンを受けられることに、いつも感動していて。
で、ピアノはちょっと太陽系の外みたいなもんで、
そうじゃなくて、とりあえずお日さんの周りをウロついている惑星ていどの話ね。
ええと、10年以上前だったかな。
「速読教室」はめっちゃおもしろかった。
アレね、ほんまに「速読」できるようになるんよ。
どんどんできるようになるから、おもろくてせっせと通った。
またさあ、講師のひとたちがすっげえ個性的でね。
ある若い女性の先生なんか、シェークスピアにどハマりしていたりとか。
シェークスピアのこと、朝から晩まで考えてるひとっておるんやねえ。
その女のコ、シェークスピアのことなら何時間でも話してそう。
いやあ、いい人生だよなっ！
あとね、気象も習いに行った。
山は天気しだいでしょ？ だから気象予報士の資格とるために、個人塾に通った。
あれもおもしろくてね、まあ、なにがおもろいんだか、「寒冷前線」とか200本は描いたかのう。
毎日天気図ばっかし見てさあ。ふつうの天気図に加えて、高層天気図とかさあ。
▼高層天気図ってこんなの。画像は北海道放送(HBC)からお借りしました。
その塾は、あまりにも良心的で、「合格したら、受講料の半額をお返しします」って制度があったのよ。
気象予報士って合格率が5%ぐらいだから、挫折しちゃうひと多くて。
先生はそれを食い止めたくて、「合格お祝い金制度」を作ったんだって。
でも、みんなでわいわい楽しかったのは、やっぱり職業訓練だなあ。
気象でわいわいはなかったもんね。黙々と受講して、すぐ帰るだけ。
「Webプログラミング」のコースと、「デザイン」のコース、別々の時期に行ったんだよね。
どっちも底抜けにおもしろかった。なにか作ることばかりだから、みんなで作って、それをまたみんなの前で発表するのが、すっげえ楽しいの。
けどね、プログラミングとデザインじゃ、来ている生徒さんが、かなりはっきりちがっていた。
デザインは、わりとユルめのひとが多かったかな。休み時間も、みんなでダレーッとすんのよ。私ももちろんユルユルダレダレが好きだから、いっしょにぽけーっとしてた。
しかし、プログラミングはぜんぜんちがう。
休憩時間になっても、みんな一心不乱に、カタカタキーボード叩いている。
だーれも休まないのよっ！
みーんな、ひたすらコード書いてんのよっ！
ほとんどのひとが、プログラミングはまったくはじめての初心者なのに、ちょっと習っただけで、みんながみんな、すぐできるようになって、ダダダダダーッてプログラム書いてんのよっ！
できねーのは、あたしだけじゃんっ！
しかもババアだしっ！
あ、ひとりだけ、ユルめの男のコおったけど。
めっちゃおもろいコ。授業中、パッチンパッチン爪切ったりしとった。
いや、そのコも、作品発表のときは、一人前にちゃんとサイト作ってたけどね。
まあでも、プログラミングって、なんかとちゅうでやめられなくなる「ナゾの楽しさ」があるよね。
デザインで、たとえばデッサンだったり、かんたんなロゴ作る実習だったりやってもさ、休憩時間はサッとやめられる。
ましてや、ウチに帰ってから、「もう一個、ロゴ作ろうか」なんてぜったい思わない。思えない。
けれども、プログラミングはちがうよねえ。アレ、ミョーにハマるんだよね。ウチでも、ついやりたくなるんだよね。
まあ、プログラムといってもすっげえカンタンなヤツだけど。
HTMLとかJavaScriptとか。
そこの先生いわく「このぐらいのプログラムは、本格的なプログラムからしたら『喃語レベル』なんですよ。まあ、赤ちゃん言葉ね。バブバブ～ぐらいね」
ExcelVBAも「喃語」だってさ。
そうだなあ、ピアノでいえば、たぶんバイエル前半ぐらいかな？
山でいえば、二上山(標高517m)ぐらい？ 幼稚園の遠足？
でも、バイエルだって、弾けるようになれたら楽しいよねえ。
なんかそういう「かんたんプログラミング」の楽しさを思い出しちゃって、いま、けっこうヤバかったりする。
どうも、ついうっかり、ブログをちょこちょこイジっちゃう。
ああしたいな、こうしたいな、があふれてくる。
まあ、デザインもわりかし好きだけど、比べたらプログラミングのほうが、うんとヤバい。
けどさ、「やっべえー、あれも好きでー、これも好きでー、やっべえー、どうすべー？」って、好きなモンが増えるのは、困っているようで、じつはぜんぜん困っていない。
「好きなコト」って、なんとかやりくりして、わははーっ！て、とりあえずなんとかやるモンだよね。