ピアノレッスン第104回 記録 |性格の悪いヤツが練習時間を増やすとどうなるか?

「ちょんと一押しで録音できるのに」という文字と、「蓄音器」のイラスト ピアノレッスン記録

ピアノの練習時間が、まあまあ増えた。

1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/7/27(火) 2時間14分
2021/8/4(水) 1時間48分
2021/8/10(火) 2時間19分
2021/8/17(火) 3時間40分

そりゃあ、おまい、ぷー太郎だもん。
てか、ぷーだったら、もう2~3時間ぐれえ、平気で増やせるだろっ?!

いやあ、それはだね、経年劣化が激しいお指をなだめつつなんで。もうね、全身あちこち痛いんよ。ババアは故障だらけだよ。

きっかり30分練習したら、そのあと1時間休憩だよ。これぐらいがちょうどいいと判明した。ババアなんて、そんなもんだよっ!

しかしねえ、練習時間が増えたら、思いがけないデメリットがあったんだよねえ。



結論:性格の悪いヤツが、練習を増やすと、演奏がこんなに悪くなった

増えたといっても、こんなにショボい練習時間なのに、すいません、思い上がってしまった。

「こんなに練習したぜいっ! うりゃあ!」みたいになっちまった。ああ、恥ずかしい。ぜんっぜんたいしたことないのに。うわ。

ベートーベンのソナタが、ほんとよろしくなくて。

先生に「ちょっと、がっつきすぎていますね」と言われて、うう、そうだなあ、そうだよなあ、しまった!と深く後悔した。

さすがに対策を考えたよ。(最後に書いてあります。)



ハノン

ハノン2番 → 合格

ハノン2番の楽譜、1-4小節

ハノン2番の楽譜、1-4小節

さいしょに弾くと、先生「今日は、手や腕の運びがよくないですね。1の指の使いかたを意識しているのはわかりますが」とおっしゃる。

2回目弾いても、まだダメ。

「強拍のときに、まるで『微笑みかける』みたいに弾いてください」と言っていただき、ようやく腑に落ちる。

3回目弾いて合格となった。

ハ短調スケールとアルペジオ → 不合格

ハノン39番ハ短調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番ハ短調スケールの楽譜、1-4小節

スケール→〇、アルペジオ→×

アルペジオ、また悪くなってしまった。どうも、安定していい動きができない。

今日は、新しい練習方法を教えていただく。う~ん、次回までにPDCAをまた回そう。

と、レッスンのときに思ったのだが、そうそう、スケールがよくなったのだから、あのスケールのなめらかさや均一さを、アルペジオに当てはめよう、といま思いついた。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 → 3回目のレッスン

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 の楽譜、1-8小節

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 の楽譜、1-8小節

ああ、ほんとにがさつな演奏をしてしまった。

しかもまた、前回と同じ注意を受けてしまったなあ。休符をちゃんと取れていないこと、4小節のまとまりのことなど、何回も指摘されている。

そして、これも何度も言われているが、「この時代としての枠組みを、ちゃんと守って弾くこと」

「音楽的な表現」との兼ね合いがむずかしいけれど、先生「枠を越えてしまうと、なんかお弁当箱、振り回したみたいですよ。せっかくきれいに盛り付けたのが台無し」

お弁当箱かあ。たしかに、ほんと、決められた枠ってあるよね、なんでも。

その枠のお話、今日もあらためてうかがったけれども、なんかひょいと、人生もそうだよねと思った。

この世で、限られた時間と限られた身体しか持てない。個人的な資質もおのおの限られている。

その枠のなかで、なにをどうするのかは自由なんだけど、「よし、枠を越えよう。私は、もっとデカい枠で、スゴいことするんだ」とか企みはじめると、お弁当ぐちゃぐちゃなんだと思う。

私はスキあらば、「さあ、ちゃぶ台ひっくり返すぞ!」(→アホ)なんてやりたがるから、ほんと自重しなきゃ。

全体的に、「もっときちんとちゃんと基本を守って、そのなかでうつくしく歌うこと」。

さすがに私もだんだんわかってきて、極力それをキープして、最後に一部を弾いてみたら、先生は「はい、いまはキチッと弾けていましたよ」と言ってくださった。

なるほど、古典派って「一流料亭のお弁当」なんだねえ。

いま使っている楽譜 春秋社版 ベートーヴェン集 1



ツェルニー40番の15番 → 1回目のレッスン

ツェルニー40番-15番の楽譜、1-5小節目

ツェルニー40番-15番の楽譜、1-5小節目

1~3小節目にある音型、手首を回転させて弾くに決まっているとわかっており、まあ、なるべくその練習をしっかりやった。

にもかかわらず、先生がお手本として「こうですよ」とくるんくるん。

「もしかして、わかっておられましたか?」
「はい」
「でも、ほとんどできていませんでしたね」

ですね。そのとおりです。もっと観察しなきゃー。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第4番 クーラント → 1回目のレッスン

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、1-8小節

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、1-8小節

ツェルニーとバッハが新しい課題だったので、ひーこら言ってた。

とくにバッハ。一週間前のレッスン、ウチに帰ったらすぐさまぜんぶ指使いを書き込んで、その日のうちに、片手ずつ通して弾けるとこまでやっておいた。

で、左手どうしようかなあ?と迷っていたけど、以前、フランス組曲第5番ジーグで教わった弾きかたでやってみた。

そしたら、「そこまで左手がガタついてしまうと……、ふつうにぜんぶスラーでいいですよ」

う~ん、エラく見当ちがいだった。

すぐそこに湧き水があるのに、一所懸命、井戸掘ってましたみたいな。

いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3



今日のレッスンを振り返って

ベートーベン、何度もおなじ注意をいただいて、さすがに真っ青。

よって、今日から、練習中に「録音」して反省材料にすることにした。

帰宅して、1ページ目をとりあえずゆっくり20回ほど練習してから、さあ!と電子ピアノで録音してみたら、あまりのヒドさに悶絶したわ。

ぜんぜん直ってないじゃん?!

あららー、弾きながら「ぜんぜん聴けていない」じゃん?!

長らく録音なんてしていなかったけど、はああ、こんなありさまじゃ、「10回部分練習して→録音→フィードバック」するべきだねえ。

電子ピアノの録音なんて、ボタンひとつ押せばできるのに、どんだけ無精こいてるんだか。

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