ピアノレッスン第105回 記録 |それじゃ、まるで盆踊りみたいですよ

「何の踊りだっけ」という文字と、「ダンス」のイラスト ピアノレッスン記録

ピアノの練習時間が、減った。

1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2021/8/4(水) 1時間48分
2021/8/10(火) 2時間19分
2021/8/17(火) 3時間40分
2021/8/24(火) 3時間21分

19分も減っている。せっかく増えてきてたのに。

原因は「タダの怠慢」である。

30分ごとに休憩を取るのだが、そのときについつい猫動画を見すぎてとか。

けれども、今回は、ずいぶん「観察すること」に力を入れたつもりだ。

先生にご指導いただいた内容を、「ちゃんとできているか、できていないか」、都度考えながら練習した。

ときどき録音もしてみた。できてへんや~ん、あほんだら。

当たり前だが、「漫然と弾いていたらダメ」。

ただし、「一通り、音を並べるだけ」までにも、ものすごく時間がかかるねえ、私の場合。

いや、それも、ろくすっぽちゃんと並んでいないし。



ハノン

ハノン3番 → 不合格

ハノン3番の楽譜、1-4小節

ハノン3番の楽譜、1-4小節

弾き終わると、先生はこうおっしゃった。
「手首が高い位置にありますね。それでは、ムダな動きが生じます」

そして、「弾きかた」について、明治時代から現代まで、どう変化してきたのか、ご説明いただく。

で、私は2年前から、ちゃんと「その現代の正しい弾きかた」を教わっているというのに、「できているときと、できていないときの差が大きい」とのこと。

ああ、自分でわかっていないなあ。これまた、観察不足だよね。

先生「惰性にならないようにしてください。つねに磨きをかけるように。上限はありませんからね」

またあらためて、「弾きかた」をイチからご指導いただく。

じつは、かなり衝撃的なお話もうかがってしまった。

先生は、ハノンを「毎日1時間」必ず練習されていたそうだ。

それって、たまに見かける「ハノン全曲1時間」とかではない。

そうではなくて、たとえば、この3番であれば、3番だけを1時間練習する。

それは、「うつくしい響きやイメージ、フォーム」を追求するために、ただそれだけのために、毎日欠かさず1時間練習されていたという。

だんだんご指導のほうがお忙しくなってしまったので、いまは時間が取れないそうだが、10年ほど前までずっとそれを継続されていたとおっしゃった。

ああ、うつくしい音のために、ハノン1曲を1時間練習するなんて!

もちろん、そういう方向性で、これまでずっとハノンをレッスンしてもらっていたけど、いやあ……、なにもわかっていなかったよ。

ハ短調スケールとアルペジオ → 合格

ハノン39番ハ短調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番ハ短調スケールの楽譜、1-4小節

アルペジオは、先週ご指導いただいた新しい練習方法で、かつ、スケールのなめらかさや均一さを当てはめて練習した。

すると、「今日は、いいですね」

ただし、アルペジオは「もう少し、油差しましょう。クレ556をシューッと。そういうイメージで」

油足して、合格。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



ツェルニー40番の15番 → 2回目のレッスン

ツェルニー40番-15番の楽譜、1-5小節目

ツェルニー40番-15番の楽譜、1-5小節目

ツェルニーでは、しばしば注意されるのだが、「左手伴奏」がねえ。

「こういう曲は、左手で音楽を作ってあげましょう。左手をもっと楽しく、よろこびを感じて」

「はい」と答えて、もう一度弾きかけても、相変わらずヘナヘナの左手。

あのさ、右手でせいいっぱいなんだよね。

そうしたら、「では、こうしましょう」と、「私は右手のみ弾く+先生が左手演奏」になった。

これはっ?! まさかの新体験で、あああ、そういうことかーっ!と、すごく腑に落ちた。感動したなあ。

そのあと、後半をひとりで演奏してみたところ、あらら、みちがえるほどリズム感が出てきた。

先生「ずいぶん楽しくなりましたね」

ほんとにねえ、なんかインストールしたみたいに変わったよ。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第4番 クーラント → 2回目のレッスン

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、1-8小節

バッハ:フランス組曲第4番 クーラント の楽譜、1-8小節

「どうも、ガタついていますね。とくに、前半の終わり6小節がよけいに」

う~ん、それは、自分でぜんぜん気がついていなかったなあ。

左手のリズムが、まだ目立っていますね。タラッタラッタラッタラばかり聞こえます」

たしかに、「タラッタラッタラッタラ、だよね」で練習してたけど。

先生「それはねえ、なんか『盆踊り』みたいですよ、あっはっは!」

盆踊り~~~っ?!

クーラントって踊りが、盆踊りっ?!

私「す、すみません、盆踊りになっていましたか?

先生「あのう、こう言ってはなんですが、〇〇〇の曲(注:さすがに伏せておきます)も、最後のほう、ここね」

とおっしゃって、その部分を壮麗に演奏された。

いやいや、あまりにみごとすぎて、それのどこが盆踊りなのか、とっさにはわからなかった。

そうしたら、楽譜も見せてくださって、「ほら、これとおんなじでしょう?」

さらに、もっとくわしい「盆踊り化エピソード」も話してくださったのでw、なるほどねえ、私は、たしかに盆踊りやってたなと、がっくりしつつも納得した。

いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3



ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 → 4回目のレッスン

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 の楽譜、1-8小節

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第5番Op.10-1 第1楽章 ハ短調 の楽譜、1-8小節

先週とてもヒドかったので、念入りに練習したつもりだ。

弾き終わると、先生「とてもよくなりましたね。注意したところは、おおよそなおっていました。枠組みもちゃんとできています」

わあ、よかった。ちょっとホッとした。

でも、「まだ休符を守れていない」ところがあちこちあった。

とくに、さいしょの和音のあと。

「オーケストラをイメージして」と何度も教えていただいているのに、できてない。

自分では、うわっつらだけ「イメージしたつもり」になっていたけど、いやいや、してないしてない。

本気で、ちゃんとYouTubeで、ベートーベンの交響曲とか、指揮しているとこ、見てみよう。

いま使っている楽譜 春秋社版 ベートーヴェン集 1



今日のレッスンを振り返って

ベートーベンソナタが、ちょっとマシになってうれしい。

めんどくさくても、やっぱり録音してみるもんだねえ。

全般に思うことは、「もう一押しが足らん」というか、「このぐらいでええか」というズサンさがダメ。

「もっといい音楽を奏でたい」という気合いがないよね。

それと、練習を3時間半/日ほどやっておくと、やっぱり「ズタボロ」にはならない。

老体が故障しない程度に、ジワジワ練習時間を増やそう。

んで、盆踊り、やめたい。

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