うんと寒くなると、天気予報を見る。
ふだんは、めったに見ない。
基本的に、天気に興味がないのだ。
以前、気象予報士の資格を取ったが、いまはべつに天気予報なんか見ない。
むかし頻繁に山に登っていたころは、「晴れ → しあわせ」「雨 → 不幸のどん底」だった。
そんなのが数年つづくうちに、「私の幸不幸は、天気次第だ。人生のカギを握っているのは『天気』のみだ」と思い込む。
当時、いっちゃん好きだったことばが、「明日はおだやかに晴れるでしょう」だった。
だから、天気の勉強をはじめたのだ。
オノレの人生を決定づける「源」を知りたかったからだ。
試験に合格するまで、1,144時間勉強した。
ふっ……、たいしたことねーじゃん?
ピアノなんざ、今日まで 1,947時間練習しとるけど、まだまだヘタクソすぎて、なんでしょ? 今日もモーツァルト弾きながら、「なんで、こないヘタやね~ん?!」って絶叫しとりました。
ちなみに、気象予報士は、さいしょ独学だったが、実技試験がさっぱりわからなくて、とちゅうから個人塾に通いはじめた。
そうなんよ、気象予報士も「実技」ってあるのよね。
「前線を引け」とか、そりゃもう、寒冷前線なんて、200本ぐらい引いたかね。
エンピツでちまちま「作図」せんとあかんのよ。
過去問の上にトレーシングペーパー載せて、それに前線引いて、解答と見比べて、どーたらこーたら。
私はやっぱり「数こなす」しか能がないから、前線、引いて引いて引きまくって。
いまは、ピアノを弾いて弾いて弾きまくって。
てか、気象の勉強をしているときは、毎日天気図見まくり。
ふつうの天気図もだけど、高層天気図とかも見て、大気の状態を立体的に考える。
なんかに似てるな。
あ、そうそう、バッハの三声みたいな感じかも。
気象衛星画像とかも読めないといけない。
学科試験の基本は、まず「惑星」とかだったりで、なかなか壮大でおもしろかった。
けど、アレ、やっといてよかったのか、ムダだったのか?
結局、「人生のカラクリ」は、心理学の勉強をしないとわからなかった。
天気、なんの役に立つん?
いやまあ、ピアノのレッスンに通うとき、道路が凍らないかどうか、それの判断にはやや便利。
毎冬、2~3回ていど、う~ん、山間部の道路、凍るかなどうかな?というときがある。
凍りそうだったら、別の道からでも行ける。
クルマがいよいよ全滅なら、電車でも通える。
昨日今日、寒気が入っていたらしく、道路凍結が心配で、めずらしく天気のサイトを眺めまくっていたが、あ、もうだいじょうぶそうだ。
気象予報士の試験、私は、実技試験で2回不合格だった。
1回目、緊張のあまり、エンピツを持つ手の震えが止まらなかった。
右手が痙攣のごとくガクガクして、一字も書けないから、左手で右手を押さえつけてみたが、その左手も震えていた。
いやあ、緊張して震えて字が書けない経験は、あれがはじめてだった。
ピアノの発表会、イケるかな? 震えないかな?
つぎの発表会は、3回目なんだよね。
前回大失敗をしているので、心配は心配。
試験なんて「7割取れたらよし」だけど、ピアノはそうはいかない。
できうる限り、無傷でうつくしく、しかも聞き手になにか伝わるように弾けないと。
なので、当日まで毎日せっせと磨いてみる。
▼グーグルカレンダーのおかげで、4時間練習は難なく確保できるようになった。
いやほんま、ひとえにグーグルカレンダーのおかげ。
このカレンダーが、きれいでかわいいから、うん、この通りにしようと思っちゃう。
それだけ。