「ピンピンコロリ」に興味はあるけど、自分は「コロリ」にならないと思っている母

日々のあれこれ

母の話は「繰り返し」がとても多い。

……という書き出しになったが、「母の話は『繰り返し』が多い」という事項そのものを、私自身、このブログで頻回書いておりますな。

「また、そのハナシかよう~」とウンザリした方は、どうぞ↓こちらへ移動なさってくださいまし。

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ま、だれにでも「何度も繰り返し話したくなる定番ネタ」はあるよな。

さて、母の「定番ネタ」のひとつが「ピンピンコロリ」だ。

ピンピンコロリ
寿命と健康寿命の差の無さ(不健康期間の短さ)を言い表した表現で、「亡くなる直前まで病気に苦しむことなく、元気に長生きし、最後は寝込まずにコロリと死ぬこと」という健康的な死に方を意味する言葉。
略してPPKという。大往生の別名。
出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%AA

母と同居する前、私はピンピンコロリについて考えたこともなかった。

しかし、現に90歳の母が、シルバーカーで数歩よろよろするのが限界なのを、目の当たりにして、う~ん、デイサービスでみなさんが「ピンピンコロリにあこがれる」って、まあ、たしかにねと思う。




デイで、母のお友だちのひとりは、ダンナさんがピンピンコロリだったという。

「Aさんのダンナさんはねえ、そりゃもうタイヘンだったのよ」と、母は毎度、まるで重大事件をはじめて打ち明けるかのように話しはじめる。

「へええ、そう、Aさんのダンナさんがねえ、どうしたの?」と、私は興味津々のフリをして、先をうながす。

すでに20回以上は聞いとるんだが。

「ちょうどね、Aさんの娘さん夫婦が、Aさんのおうちに来てくれていたときなのよ。

娘さんはね、ドコソコの大学を出てからね、いったんホニャララ会社に就職したんだけど、〇〇の勉強をしたくなって、またアレコレ大学に入学してね、それから卒業して、……」

と、運が悪い(?)と、まずは娘さんの経歴 → 就職 → 恋愛 → 結婚 → 出産 → ……と、それぜんぶ話しはじめる。




たまに、Aさん自身の経歴 → 就職 → 結婚 → 出産 → ……がオプション追加される。

めったにないけど、本題である「Aさんのダンナさん」の話「直行便」もあるっちゃある。

母「Aさんの娘さん夫婦が、たまたま遊びに来ていたから、Aさんもダンナさんも、みんなで楽しくご飯食べたりしてたのよ。

ご飯のあと、Aさんのダンナさんは『散歩行ってくる』って出かけてね。

ダンナさん、食後はいつもお散歩行ってたから」

「ふんふん」

「そしたら、散歩から帰ってきて、ダンナさんがAさんに『ちょっとしんどい』って。

Aさん『じゃ、少し横になったら』って言って、ダンナさん、ベッドに行ったの」

「ふうん」




「しばらくして、娘さんが『だいじょうぶかな?』って、お部屋を見に行って……

そしたら! 娘さんが『パパ、息していないっ!』って叫んだのよっ!

結局、Aさんのダンナさんは亡くなっていたとのこと。

ダンナさん、まだ70代らしくて、そりゃまあ、お気の毒に。

母「みんな、そのときはものすごくタイヘンだったろうけど、ちょうどねえ、娘さん夫婦が帰ってきているときだったし。

そんなときに、そんなふうにあんまり苦しまずに、だれにも迷惑かけなくていっちゃったら、それもいいかなあって」

というのが、いつものオチなんだけど、じつのところ、母ちゃんは「自分がいつかおさらばする」ってのは、まだ考えていない。

まだまだ「遠い先のこと」で、自分事としてはとらえていないようだ。

たぶん余裕で100歳は越えそう。

いちおう母には「目標110歳だぜっ!」とハッパをかけている。

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