引っ越しでメンドくさいのは、荷物の片付けがいっちゃんだけど、住所変更も超メンドー。
あたくし、去年2回転居いたしまして、そのときにやった住所変更先が、延べ46件。
コレって多い? それともこんなモン?
でも、たいていはネットでポチポチするだけで完了。
銀行は、だんだんキビしくなっていて、マイナンバーカードを撮影して、アプリで送信するとか必要だったりする。
けど、ほぼネットで完結するから、むかしなんでも「紙や電話で住所変更」していたことを思えば、たいしたことない。
だが、厄介な住所変更?の大物は「クルマのナンバー変更」。
今回、私の引っ越しは120km遠方なので、ナンバープレートも変えないといけねえ。
これさ、軽自動車検査協会へクルマで行って、ごちゃごちゃ手続きして、要するに物理的に「ナンバープレートの取り外し・取り付け」を「自分で」やらないといけない。
この「自分で」ってのが困るんだよねえ、私の場合。
もともと手の指や手首の関節が痛くて、このごろではドライバーが使えなくなった。
ペットボトルのフタも、器具を使わないと開けられない。
雑巾も絞れない。シャワーヘッドやドライヤーも持つのが苦痛。
で、この「ナンバープレートの変更」って、じつは去年もやっている。
そのときは、軽自動車検査協会のスタッフさんに事情を話すと、代わりにやってくれたのだ。
そのスタッフさん、40代ぐらいの女性だったけど、やっぱりそのヒトもナンバープレートのネジを外せなくて、男性スタッフを呼んで、やってもらっていたな。
さて、去年は地方に住んでいたので、ま、軽自動車検査協会もわりと空いていた。
しかし、今回はそこそこ都会。混んどるか?
うえっ、軽自動車検査協会、ナンバーの取り外し・取り付けなんてやってくれるかのう?
心配なので、電話で尋ねてみたところ、コールセンターのねえちゃんいわく、
「ご自分でできない場合、業者に代行してもらうか、ドライバーを使えるヒトを同乗して来てください」だとさ。
代行ねえ……高いじゃん?!
ディーラーとか、整備工場とか、なんなら行政書士とか、そりゃやってくれるけど、調べたら2~3万円かかりそう。
自分でやれないのは「ドライバーを回すこと」だけ。
んじゃ、便利屋さんとかを乗っけて、作業だけやってもらうのも検討してみたが、コレも1~2万かな、便利屋さんの送迎を私がやっても、だ。
ま、とりあえず現場で様子を見てみようと、地元の軽自動車検査協会へ出かけた。
いちおう両手に「腱鞘炎サポーター」を装着していく。
おいおい、またハッタリかよっ?!って、だれかから文句言われそうだけど、いや、コレ付けると、マジで手首も指も相当ラクになる。
そして、軽自動車検査協会で、まず申請書かね? それ出してから、いよいよ「ナンバーの窓口」へ。
スタッフさんは70前後の年配のおっちゃん。
「ナンバー外して持ってきてください。
工具、貸しましょか?」
私「いいえ、持ってきてます」
だって、検査協会のサイトに「ドライバー持ってこい」って書いてあったんだもん。
そして、しおらしく自分のクルマに戻って、ナンバーのネジに持参ドライバーをあてがい、ちょこっとだけ試してみる。
んなもん、回るわけねーじゃんっ?!
ペットボトルのフタも開けらんねーのに、ナンバープレートなんか外せるかよっ?!
ま、ソレはじゅうぶん予測していたので、前後のネジにドライバーをピッと当てるだけ当てて、あとは建物のなかに戻る。暑いもん。
で、まずはゆっくりトイレに入り、それから待合いのソファーに腰かけて、ポットの麦茶を飲み、クッキーを食べてくつろぐ。
さぁて、それなりに苦労したよなっ?ってんで、もう一度「ナンバーの窓口」に戻って、
私「はあはあ、が、がんばったんですが、どーしてもナンバーが外せなくて……
いったいどうしたら……ああ、どうしましょう?」と悲壮な表情で訴えてみる。
スタッフさんはにっこりして「じゃあ、外しに行きますよ」
おう、助かったぜえ~~~!
結局、取り外しも取り付けも、その年配スタッフさんが快く引き受けてくれた。
助かったねえ。
ほんとは、検査協会のスタッフさんにやってもらえない場合も考えていた。
その策として、そこいらに来ているヒトたちのうち、自動車関連業者っぽいヒトに声をかけ、
「すみません、お手間代はお支払いしますので、ナンバーのネジを外してもらえませんか?」と頼む方法。
たぶん2,000~3,000円ぐらいでやってもらえるんじゃないか?と踏んでいたのだ。
けれども、検査協会スタッフさんにやってもらえて、うう、ほんまはあかんのか? けどおカネもかからず無事ナンバー変更できてホッとしたよ。