そもそも私は、季節や天気に無頓着だ。
暑さ寒さも場当たり的に対応するだけ。
暑けりゃ半そでTシャツ、寒けりゃ長袖シャツ、それでおしまい。
天気予報もほとんど見ないので、今日の天気がなんなのかさっぱり興味がない。
そうだ、テレビを見ない、ヒトに接することがない、というのも、季節天気に無関心なのに拍車をかけている。
という具合だったが、いやあ、今年だけは例外だったねえ。
母と同居することが決まり、ふたりで住む物件を探すために、遠方まで出向いて、やれ内見、やれ契約とか走り回っていた。
そのときが6月、すでにかなり暑さが増していた。
で、7月は、私と母の引っ越しで、ふへえ、暑かったなあ。
ことに、母が住んでいたサ高住の部屋は、西向きで大きな窓があり、引っ越し後の掃除をしていたら、もう暑いのなんのって。
結局、引っ越しにまつわる行動を思い返すと、アソコで暑かった、ココでも暑かったと、やたら「暑さ」が身にこたえた記憶が鮮明によみがえる。
そして、8月になったら、こんどは「役所手続き」で暑かった、買い物で暑かった、疲れ果てて、スーパーの売り場で座り込みそうになったとか、これまた「暑さ」が筆頭に来る。
なんだか今年の夏は「暑くてタイヘンだった」で埋め尽くされていた。
いま思うと、「暑さ対策」なんて工夫すればいくらでもなんとかなった。
私自身、もうトシなんだから、暑いなかをバタバタ動けば当然疲れる。
やらなきゃいけないこと(引っ越し準備、役所手続きなど)は削れないが、その合い間に「涼しい場所でゆっくり休憩する」とか、そういう「工夫」がぜんぜんできていなかったよ。
なんつーか、「用事」というモノは、自分にムチ打って、とにかくがむしゃらにバタバタバタ~ッと片付けるべし、みたいな思い込みがあったなあ。
いや、用事だって楽しむこと、デキるよね。
「この用事のドコがおもしろいかな?」って考えてみるのを、すっかり忘れていた。
あと、暑さでバテている「身体の様子」にも、まったく気が回らなかった。
そういう2ヵ月を突っ走ってしまったから、いまグダグダですねん。
ふう。
いま、母から頼まれている用事は、29件。
1件ずつ、単語カードに書いてもらい、適宜順番を見直し、並べ替えてもらっている。
これはなかなかいいシステム?なのよ。
以前は、母が私に口頭で「アレやって、コレやって」と言っており、私は私で、それをパソコンで管理して、自分の用事と取り交ぜながら、片付けていた。
しかし、母にしたら「ずいぶん前に頼んだのにやってもらえない」とか「なにを先にやってもらいたいのかわからなくなる」という問題が出てきた。
けれども、単語カードに1件ずつ書き出すようにしたら、母自身が優先順位を自由に決められるようになり、また、用事の全体量がわかるようになった。
うへへ、やること多いんすよ、マジで。
ってのが、母もとてもよくわかったようで、もう「なかなかやってもらえない」という思いは解消した。
わりとね、「工夫」でなんとかなるものもある。

