いま現在、母が定期的に通院しているのは、内科のクリニックのみ。
4週間に1度、主治医のA先生に診察してもらっている。
血液検査は3~4ヵ月に1度かね。
ところが、前月の検査結果で、腎臓の値が悪かったのだ。
A先生からも「腎臓がちょっと」と言われた。
が、とくにクスリの処方はなかった。
幸か不幸か、このごろ母はスマホに慣れちゃって、腎臓病を調べたり、A先生の経歴を調べたり。
A先生は温厚なお人柄で、母に対して、ゆっくり接してくわしく説明してくれる。
あと、母は、お医者さんについて妙なこだわりがあり、「X大学出身のお医者さん」しかダメ。
A先生は、そのX大学出身なので、その点も母のお気に入り。
けれども、母はスマホでA先生の経歴等を見て、どうやら「A先生、腎臓病、だいじょうぶか?」と思いつつあるらしい。
加えて「慢性腎臓病はほぼ完治できない」という情報も仕入れたので、ますます困惑している。
ま、だれでもそうだが、「いいお医者さんに診てもらって、いいクスリを出してもらって、スッキリ完全に治る」のを期待しますわな。
だもんで、前日クリニックへ行ったとき、母はA先生に「腎臓が心配です」と自分から話して、するとA先生は「じゃあ、腎臓のおクスリも出しておきます」となった。
いちおうクスリをもらえたが、まだ心配している母。
ウチに帰ってからは、スマホで腎臓内科クリニックを調べて、疲労困憊。
そりゃ、スマホで見つけるの、疲れるわな。
私もまだ、整形外科を探し切れていないし、腎臓内科まで手が回らん。
そしたら、その翌日母は、自分で手の爪を切っているとき、
「春ちゃん、ヘンなの。
左手に力が入らなくて、右の爪が切れないの」
「え? それ、いつから?」
「切れないのは、いまはじめてだけど、左手、シビれてるみたいで」
「ええっ? ヤバいんちゃう? シビれはいつから?」
「2、3週間ほど前からかな?
さいしょは左の小指だけがシビれていて、だんだんほかの指もシビれてきたの」
「ソレ、ヤバないっ?!
ヤバい病気のヤバい症状っぽくねっ?!」
あわててAI(Bing)に尋ねてみたら、コイツも、
「命にかかわる危険があるので、早急に医師の診察を受けることをおすすめします」
って抜かしよる。
うへえ!
昨日クリニックに行ったとき、なんで言わねーんだよう?!
母「えー? ちょっとシビれてるだけなのに?」
ソレがヤバいとき、あるんだよう~
亡き父ちゃんみたいに、脳梗塞だったらどーすんだよっ?!
とりあえず私は、クリニックに電話してみる。
私「コレコレこういう症状なんですが」
受付のヒト「3時半までに来れますか?」
時計を見ると、2時47分。
ぎゃあ、渋滞してたらムリだよ~
でも「行けます!行きます!」と、私はまたまたハッタリかました。
ただ、ややこしい事情があった。
母は、そこのクリニックで、かつては整形外科も受診していた。
でも、その整形のお医者さんが苦手だった。
なので、7月にすでに「引っ越しますから、紹介状ください」と頼み、もうその整形外科にはかからないつもりだったのだ。
でもさ、クリニックの受付のヒトは、
「手のシビれだったら、整形外科ですね」と電話で言う。
うう、いったん「やめる」ことになってたのに、ヤバない?
まあ、近所でつぎの整形外科を探していない私が悪いんだが。
しかし、万一ヤバい病気だったら最悪。
四の五の言ってるヒマもないんで、とにかくあわてて母をクルマに乗せて、てか、乗せるまでまたまた一苦労して積み込んで、クリニックに向かった。