自宅からクリニックまでは通常30分。
だが、これは朝7時30分にウチを出た場合だ。
いまは午後3時をとうに過ぎていて、うぎゃ、3時半到着はクソヤバい。
軽トラをゼイゼイ言わせて、飛ばせるとこは飛ばしに飛ばす。
しかし、クリニックまで1.8kmのところで渋滞にハマッた。
バスやタクシーもわらわらおって、進まねえのなんのって!
アセッたところでどうにもならないけど、母ちゃんが、
「どうしよう?! これじゃ病院間に合わないっ!」とパニクッてる。
しゃーない、どうせクルマ動かないし、
私「ほら、右に〇〇デパートがあるよ、なに買いたい?」
「左の〇〇喫茶店で、なに食べたいか考えよう、ホットケーキいいな」
とか、なだめすかしつつ、ノロノロ運転。
さいわい渋滞区間はそれほど長くなかった。
クリニック付近に到着したのは、午後3時36分。
大通りの交差点前に、堂々と路駐して、車内に母ちゃんを残したまま、私は診察券を持って猛ダッシュ。
いや、ウソです、走れません。
そこそこ急ぎ足で、クリニックに入り、さっき電話に出た受付スタッフさんに、
「すいませぇーん、渋滞でぇー、なんとかなりませんかっ?!」と診察券を突き出す。
スタッフさん「はい、どうぞ」とすんなり受け付けてくれた。
なので、こんどは母ちゃんをクルマから運び出して、クリニックへ搬入すること、15分間!
母よ、よくがんばった。
だが、診察室のトビラ前に、くだんの整形外科のお医者さんが、仁王立ちになってニラんでいる。
「あんた、ヨソに行ったんやろ?」
ひええ、恐ええ、でもお、頼むから診察だけでもしてくれんかのう?
私はこのお医者さんと、じかに話したことがないんだよ。
それに、交差点前に停めたまんまのクルマが気になる。
私「すいませんっ! クルマ、エンジンかけっぱなしなんで移動させてきますっ!」と叫び、縮こまっている母ちゃんを放って、クルマをコインパーキングへ。
ちょっと落ち着こう。
私はゆっくりめに歩いてクリニックに戻ったら、あらら、母はもう、待合い室に座っていた。
私が「どうだった?」と小声で尋ねると、
母「先生、怒ってたよ。
『困るな!』って言われた。
怒ってたけど、いろいろ診てくれて、
『コレは、首から来てる』って」
「あ、そうか、よかったよかった、タイヘンな病気じゃないんだ」
「そうみたい。
ビタミンのおクスリ、出してくれるって」
というわけで、そんなにタイヘンじゃないとだけわかった。
ただ、母のハナシによると、左手のシビれは「首から来てる」としか、言われなかったそうで。
もうちっと、説明が欲しいかのう。
私もまったくシロウトだから、AI(Bing)に質問してみて、もしかして脳梗塞とかスゴい病気かも知れんと、勝手に心配したんだが。
お怒りの先生は、
「つぎは、近所の整形に行って」とおっしゃっていたらしい。
でもまあ、ちゃんと診察していただけて、一刻を争う病気じゃないと診断してもらえたから、非常にありがたかった。
すみません、私が無精こいて、近辺の整形外科を探してないから、こないなりました。