足の巻き爪が化膿したものの、一昨日皮膚科クリニックで処置していただき、昨日見てみたら、すっかりキレイになっていた。
で、今日は入浴介助のため、ヘルパーさんに来てもらう日。
来られる前に、足のテープやガーゼをはずしておこう。
そしたら、うわっ! ガーゼに血がにじんでおり、親指全体も赤く腫れている。
母「いやだあ、血が出てるじゃない!」と大騒ぎ。
う~ん、爪の色も、昨日はピンクだったのに、今日は灰色にくすんでいる。
母ちゃん、血を見たせいか、よけい不安になる。
「そういえば、昨日より痛いよ。
このまま悪くなったらどうしよう?
痛い。痛いよう」
ふうん、どうなるのかわからんよ。
年寄りだけで悩んでいてもしゃーないから、今日の夕方に、もういちどクリニックで診てもらおうか?
そうこうしているうちに、ヘルパーさんが来られて、ともかくシャワーに入れてもらう。
シャワー後、母の巻き爪をしげしげ眺めてみるが、巻き爪の下はどうもジクジク汁が出ており、爪の横は少し血がにじんでいる。
とりあえず、お医者さんの指示どおり、塗り薬を赤ちゃん用綿棒で塗りつけて、ガーゼを当てておいた。
しばらくすると、月初めということで、ケアマネさんが往訪。
まずは、目下お悩み中の巻き爪化膿の件を報告。
ケアマネさん、「ふむふむ」と記録を取っておられて、
「どこのクリニックに行かれましたか?」と私に尋ねられる。
私「ええと、うんと……」
すると、母がすぐに「○○○○クリニックです」と即答。
私「もうね、私よりはるかに記憶力がいいんですよ。
とくに名まえとか地名は、いっぺんに覚えてしまって」
ちなみに、このお医者さんの名まえも、母はフルネームで覚えとる。
はじめて行ったクリニックだというのにねえ。
で、記憶装置の性能はまったくおとろえていないが、「入れ物」にガタが来つつある母ちゃん。
ケアマネさんが帰ったあと、くたびれ果てていた。
それでなくても、ウチにヒトが来るのが超苦手。
ヘルパーさん、ケアマネさんと、立てつづけにヒトが来たので、ぐんにゃり疲れ切っている。
母ちゃん、蚊の鳴くような声で、
「春ちゃん……、いまからクリニック行くなんて……、しんどい」
そうか、そうだろなあ。
私「足、いまどのぐらい痛いの?」
「じっとしてたら痛くない。
歩くと痛い」
「昨日と今日では、どっちが痛い?」
「う~ん……」
「今日になってから、痛みはヒドくなっている?」
「う~ん…………」と長いあいだ、首をかしげている母。
そんなに考えないとわからないって、ものスゴい痛みじゃなさそう。
たぶん、ガーゼにちょっと血がついていたのがショックだったのかも。
順調によくなると思っていた期待が裏切られたせいかも。
すでに、クリニックへ出かける準備はしていたが、このままウチで様子を見てみることにした。
「ふつうに歩けるヒト」なら、クルマでクリニック通院なんて、さっさと行けるモンだけど、ほとんど歩けない母にとって、とくに疲れているときはムリは禁物。
結局、夜になっても鈍痛ていどでおさまっていたので、通院しなくて正解だった。