母は、むかしから洋服が大好きだった。
服が好きだし、そのためのショッピングも大好き。
それで生きてきて90年。
だが、もう気が済んだというわけにもいかず、いまでも通販カタログを見ると、買いたくなってムズムズしている。
さて、いま現在、母の家具などはつぎのとおり。
正確に調査したら、前よりだいぶん増えた。
・洋服ダンス 1個
・チェスト 6個
・衣装ケース 8個
・整理収納棚 1個
・書類ケース(18段) 1個
・ミニ食器棚 1個
・段ボール 4個
う~ん、多いっすねえ。
サ高住に入所していたときも、「モノが多すぎて危険」とたびたび言われていたらしい。
チェスト6個ってなんやねん?
サ高住の部屋のなかにも入りきらなくて、チェストの1個は、玄関に置いてあったよ。
ソレもさ、サ高住のスタッフさんに、
「救急の担架が通れないから、早く撤去してください」って叱られてたとさ。
いま母の部屋は、8畳の洋間。クローゼット付き。
介護ベッドは、いちばん小さいサイズに変更した。
そしたら、ギュウギュウ詰めだけど、いちおうほとんどの家具は、母の部屋に収まっている。
あ、チェスト1個は、やっぱりはみ出して、玄関靴箱の横に置いてあるな。
さあさあ、母ちゃんよ、「1000個捨てチャレンジ」なんだよっ?!
がんばって、使わないモンは処分せんとな。
とりあえず今日は、冬物下着を点検。
いやあ、下着類も多くてねえ、ショーツや肌着は何十枚もあるよ。
たしかに下着は消耗品だから、いつかは消耗していくだろうけど、う~ん、こないにぎょーさんあるパンツ、履きつぶすまでにさ、もう「オムツ」がやってくるんちゃう?
しかし、まだこれからも使えそうな下着は、どうしても手放したくない母。
ウンウン悩んだ末、ようやく「捨て決心」がついたのは、つぎの5枚だけ。
▼着古して毛玉だらけの肌着。
▼「色ちがいがあるから」と、こっちは捨てる肌着。
▼ゴムがキツいおパンツ。
▼90歳には、ちとムリめなハイレグおパンツ。
▼履き口ゴムがキツい靴下。
母ちゃん「捨ててスッキリしたい」というわりに、いやあ、なかなか捨てらんないねえ。
たぶんそうだろうなと、あるていど予測していた私。
などと言っている私も、まだまだ捨てられるモノを処分してねーよ。
これからは、私がひとりで外出する機会もなくなるし、外出着はバッサリ捨てられる見込み。
私がどんどん捨て出したら、母の気もちも変わるかもしれない。
おたがい「1000個捨て」がんばるっぺ。