放置にもめげず、たくましかった90歳│母3度目の転倒│その3(最終回)

日々のあれこれ

母の部屋へ入って、びっくり仰天!

なんと母が、ベッドの上で、斜め仰向けになり、かろうじて上半身を乗り上げている。

だが、腰から下はベッドに上がりきれず、足をやわやわバタつかせている状態。

うげえっ、まるで殺虫剤ブッかけたあとのゴキブリみてえだっ!

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私はあわててゴキブリ、じゃねえ、母に飛びつき、うんしょっ!と、腰から下をベッドの上にズリあげた。

ふう。

介護ベッドは電動で昇降できる。

床から20センチまで下げられるけど、本体の上にマットがあり、じっさいは床から30センチになってしまう。

たかだか30センチのベッドに上がれないなんて、健常者だったら、なんのことかサッパリわからんはず。

でもなあ、いったんコロぶとぜんぜん立ち上がれない高齢者はね、30センチのベッドに寝るなんて不可能なんすよ。

「高さ30センチのベッド」へ移動するためには、なんらかの形で「お尻を30センチ高まで持ち上げる」必要があるのだ。

だから、私の血圧が上がってきて、力が出るようになったら、ふたたび「キャリーバッグ背負いベルト」で、母を持ち上げるつもりだった。




ところが、驚いたことに、母は自力で半分まで、ベッドに乗り上げていた。

うわあ、ヤるなあ、母ちゃん、すげえなあ。

たぶん、両腕でベッド柵をつかみ、あるていど足を踏んばって、アタマの重さでベッド上に移動できたんだろう。

その時点で、腰がなかばベッドに引っかかっているていど。

これをベッド上にずらすには、私がやってもほとんど力が不要。

なるほどねえ、母本人でもデキることは、まだまだあるんだねえ。

前回、前々回とも、私がすべて手順を考えて、それを母に指示してやってもらった。

だが、今回は早朝で、私の血圧が低すぎて動けない。

しかたなく「母を放置」していたんだけど、母いわく、

「オムツなんてぜったいイヤだったし、

今日はぜったい予防接種に行きたかったから、必死でがんばった

スゴい、スゴい、よくやったねえ。

それに「ベッドに座る」のではなく、母がめざした「ベッドに寝ころがる」というのは、上半身の重さを、移動の力に変えられる。

こっちのほうが、優秀、優秀!




私は、母のことを「カラダの使いかたがヘタクソ」なーんて思っていたけど、すいません、反省しちょります。

もっと母ちゃんを信頼せんとなあ。

まあ、ただし、こういうのは骨折などがないからデキたわけで。

今回も、さいわい打ち身だけらしい。

痛みは、お尻と右足。

右足は、歩くとそのたびに痛いらしい。

しかし、どの痛みもじっとしていたらどうもなく、腫れもない。

やれやれ、毎月コロんでいるが、どれも骨折にいたらなくてよかった。

そして、トイレも間に合い、大惨事はまぬかれたのだった。

インフル予防接種も連れて行ったぜ、ひいっ!

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