母が入院したので、ひとりで生活しているとダレる。
寝るのが午後8時半だったのが、1時間ズレて、9時半。
うわっ、ヤバいヤバいと毎晩アセりながら、寝るしたくする。
けどな。
ひとり暮らしだったときは、深夜2時とか3時とか、どうかすると午前4時とかに寝てたのう。
いまは、午後9時就寝ぐらいが、ちょうどいいかね。
早寝早起きの習慣がついたのは、お母さまのおかげです。
でも、母と同居してから、夜中に1度、バチッと目が覚めるクセがついた。
就寝して、だいたい6時間後に、いったんキチンと目が覚める。
今朝?も、午前3時にシャキッと目覚めた。
そのままふとんでゴロゴロしているうちに、5時になったから起きた。
朝ごはんを食べながら、キンドルで「『平穏死のすすめ』 口から食べられなくなったらどうしますか」を読みはじめ、そのままずーっと最後まで読み飛ばす。
ざっくりと、「しぜんに枯れていく高齢者」に胃ろうはあかん、みたいな感じだった。
ウチの母ちゃん、枯れていってるのか?
たしかに、転倒回数も増えたし、食欲も落ちるいっぽう。
だが、アタマとしゃべりが、ぜんぜん枯れない。
私はつい、コレにまどわされる。
スマホだって、いちど教えた操作は、かならず覚えている。
2度尋ねられたことは、まったくない。
それどころか、やたら検索しまくって、
「あたし、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)かもしれないっ!」とか叫び出す。
むかし読んだ本のあらすじとかもよく覚えていて、松本清張の「霧の旗」とか、私に話してくれる。
「松本清張と森村誠一と、いや、やっぱり清張は……」とか、ふたりで言っていたが、もうね、ぜんぜん90のばあちゃんじゃねーもん。
「ええと、アレ、なんだっけ?」って言ってるのは私。
ふう。
これでね、あるていど認知症がはじまっていたらさ、またちがうのかね。
主治医の先生は、あっさり末梢点滴しか処方していなかった。
コレって、つまりあと1~2ヵ月で、はい、さようならってヤツ。
それを、おいっ、ちょっと待て!って、こないだ事前指示書(経管栄養希望とか)を出してストップかけたところ。
さて、よく話題になる「ピンピンコロリ」。
えっ?! あんなに元気だったのに?って言われるアレ。
もしかして、私が病院にも行かず、主治医まかせにしていたら、母はじきに亡くなってしまうはずだった。
そういうのも、「ああ、ピンピンコロリですねえ」って、他人からは思われるのだろうか?
「90歳だったら、おトシに不足はないですねえ」って言われるのかね?
入院して1ヵ月かそこらでお迎えが来たら、寝たきりはなし。
だが、ここで経管栄養をしたら、将来寝たきりになる可能性は大だ。
でもね。
だれでもそうだと思うけど、寝たきりでも親には生きていて欲しい。
もし仮に意識がなくなっても、まだ生きていて欲しい。
温もりのある身体だけでも、そこに居て欲しいのだ。
そういうのは、家族のエゴだという批判もあるらしい。
はいはい、どうぞどうぞ。
あたしゃ、むかしからワガママです。
母の気もちも辛さもわからない。
わかろうともしない。
これからも、自分のわがままを押し通して、母に生きていてもらうつもり。
てなことを思っているうちに、午前9時から急に眠くなったので、またふとんにもぐった。
つぎに起きたら、まだ10時だった。
やっぱり、そんなに長くは寝ていられないね。