主治医先生「はい。で、えっとー、ま、あ、本人さんがそこまで、そのう、自分の口で食べれなくても、
生きたいっていう意思を言われてるっていうことであれば、
ま、あのう、鼻からの管を入れて、
そのうえで栄養管理っていうのをはじめていくっていうのを、していきましょか」
私「そうですか、ありがとうございます」
先生「でーはー、明日管入れて……えー、ま、あのう、また栄養科とも相談しますけども、
ま、1日あたり1000kcal弱ぐらいのカロリーを、
摂るっていう、ま、いままでと比べたら、だいぶ多くなるんですけど」
「胃に直接、胃管で投与して、というのにもってくのに、だいたい一週間ぐらい、慣らし運転からはじめます」
「はい」
「1日1回栄養やってみて、え、徐々にそれを上げていくっていう流れになるので」
「はい」
先生「え、まあ、あのう、そういうカタチで、ちょっとこっちでプログラミングしていきますのでね」
私「あ、はい、申し訳ございません」
「で、まあ、えっと、それで経過しばらく見て、もうでも、そうなると食事には戻……、
基本的に食事を止めて、胃管栄養ってカタチになるので、注入食っていうものですけど」
「はい」
「ま、もう、それだけで生きるっていうカタチになりますので」
「はい」
「ま、もう、それはいたしかたないってお考えっていうことで」
「そうですね」
「はい、わかりました」
「それは、まあ、母の意思ですね」
「うん、わかりました。じゃあ、それで進めていきます」
私「で、あの、申し訳ございません、ひとつ、よろしいですか?」
先生「はい」
「経鼻胃管、経鼻の栄養については、えー、まあ、やったこともないんですけど、母は。
勝手に、あのう……つらいんじゃないかと、勝手に母は思っているんですが……そのときに胃ろうにして、いただけるかどうかっていうのは……」
「胃ろうは、ここで処置できないんで」
「ああ、そうなんですね」
「それであれば、ほかの病院になってしまうんです」
「あー、そうなんですね。ここではできないんですね」
「そうですね、う~ん……」
「じゃあ、こちらでは経鼻しかできないんですね?」
「はい、そうです」
「あー、そうなんですね」
先生「そうなんですよ。消化器内科医が、いまちょっといないので」
私「はあ」
「そうですね、う~ん」
「あ、そうですか。では、アレですね……、もし経鼻胃管でつらいようなら、
病院をやっぱり代わるということを、考えないといけないんですね?」
「そうですね、はい」
「はあ……」
「まあ、ただやっぱり、生きるということは、しんどいですよ。
そんな、あのう、苦しみなしに、そのう、ごはん食べれないけど生きたいって、
そりゃあ、むつかしいですね」
「ま、そこは、どう母の気もちが変わっていくかということかな、と思っています」
「そうですね」
「これも、申し訳ないんですけど、私が、まあ、母に……、
母の気もちをコントロールするわけにいかないんでねえ」
先生「……そうやね。だからもし、ほんとに胃ろう希望なんだったら、まあ、あのう、早めにつぎの病院探したほうがいいと思います。
消化器で、消化器内科があって、胃ろうの処置をできる病院を、探していただいたほうが近道かもしれん」
私「あー、そうですか」
「う~ん……」
「ということは、こちらで経鼻胃管試さずに、ということですか?」
「いやあ……あんまりそんなケースないので」
「あー、そうなんですね」
「う~ん」
「ふうん」
先生「う~ん、……う~ん、……う~ん……。
まあ、ちょっといま話せるのは、それぐらいまでですかね。
まあ、あの胃管を入れるところを、ま、はじめていくって感じですかね、こちらで」
私「その時期っていうのは……」
「明日……入れたらいいと思いますけどね。今日はちょっと夕方なので、明日胃管入れて……う~ん」