「あんたら、フツウじゃない!」と呼ばわるお医者│主治医のケッタイな説明│その8

日々のあれこれ

私「はい。あの、栄養の状態っていうのは、どんな感じですか?」

主治医先生「えっとね、ちょっと待ってね」

先生、検査票を探しておられる。

「すいませんね」

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先生「ええと、栄養の指標というのは、このアルブミンってのが、……ま、来たときやや低下だったものが、

やっぱり食事摂れてないので、2.6って数値で、まあ、あの、低いですね。栄養の指標としては」

私「ふうん」

「まあ、ただ経管の、胃ろうとかの栄養しても……」

「はい」

「まあ、ガッと上がるとかいうことは、正直、あんまりないと思う」

「あ、なるほどね」

「まあ、2.7とか2.8に落ち着くんじゃないかと、思いますけど……

う~ん、まあ、胃ろうとかを積極的にやってる病院も、あると思いますので」

「はい」




先生「もうちょっと、もし、いや、そのう、ま、ここで、その直接胃ろうってことは、

ま、僕も臨床的に10年以上も、こういう内科やってますけど、経験ないので。

今回みたいなご希望のかたって、はじめてなんで

私「はあ、そうなんですね」

先生「いや、ふつうじゃないですよ」

「はあ」

「ふつうじゃないですけども」

私「すいません、変わり者ですね」

はい。

なので、ま、あのう、そういうご希望が明確であるならば……」

「はい、それはハッキリしてますね」

「はい、その要求を満たしてもらえる病院を探してもらうほうが、近道かもしれない。

僕も、それを積極的にやってるヒト、ちょっとわからないんですけど」

「あー」




先生「う~ん、ただ施設的な限界が、どうしてもありますし」

私「はい」

「ま、あのう、えー、そういうかた、あー、っていうのを治療、

積極的にしてくれる病院を、ま、探すってことかな、と思いますね」

「あの、ちょっとお尋ねしてもいいですか?」

「はい」

「あのう、私もシロウトですけどね、そういった病院の探しかたっていうのは……?」

いや、わかんないです。わかんないです。ちょっと僕も、周りにちょっとそういう……

う~ん、とくに、最近はとくに、そのう、まあ……」

「まあ、しない方向ですよね?」

「そうですね」

「わかります、それは」

「う~ん」

私「そんな、まあ延命治療はね、どちらかというと、むしろ問題とされているというか」




先生「ま、医療費も圧迫していますしね。ま、そういうのもあるんですけど、ま、それはべつの話で。

そのう、あのう、ま、『トコトンやってほしいというヒト』なんですよ」

私「ま、そうですね、はい」

「『トコトンやってほしいというヒト』が来る病院じゃないんですよ、どちらかというと、ココは」

「はあ、すみません」

「うん」

「それは、まあ、〇〇医院の先生も、ご存じなかったと思いますからね」

いや、ぜったい知ってますよ。

〇〇先生は、だって、あのう、病院を調べてはったと思うんですけど」

「はい、いくつか、おっしゃっていましたね、はい」

「うん、なので、ま、いま肺炎、治療してるので、もうすぐの退院てのは、いいと思うんですけども」

「はい」

「ま、あのう、来週中盤ぐらいで、肺炎の状態が安定してきたところで、

ま、いったん退院して、そういう病院ってのを探すっていうのが、いいんじゃないかな、と思いますけど」

「はい」

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