昨日、母に面会して、その回復ぶりにとても安心した。
なにもしなかったら、去年の暮れには「あの世」に行っていたはず。
ところが、そんなモン、まったく露ほども想像できないほど、シャンとしていた。
いやあ、人工栄養ってスゴいねえ。
ネットを見ていると、胃ろうをしたら、「寝たきりのヒトが起きられるようになった」という例はいくつかあった。
母の場合、その胃ろうの前段階として、鼻チューブ(経鼻胃管)をしている。
それでも、必要な栄養を摂っているわけで、その効果はめざましい。
と、やれやれ、ホッとしたところで、今日はK総合病院の地域連携室からメールが届いた。
なんと、タイミングよく、A病院での胃ろう造設の日程が決まった。
●1月17日(水) K総合病院を退院 → そのままA病院へ入院
●1月19日(金) A病院を退院 → ふたたびK総合病院へ入院
へええ、三日間の入院でイケるんだ。
そして、初日の「K総合病院 → A病院」移動は「自家用車でOK」とのこと。
ひゃあ、介護タクシーじゃなくて、助手席に乗っけて行っていいんだっ!
まあ、昨日の様子でも、ちゃんと座って、くっちゃべっていたから、うんうん、主治医先生がOKとしたのもうなずける。
ただ、帰りはどうするかな?
15分ほどで終わる内視鏡手術だが、いちおうね、胃袋に穴開けるわけだからね。
もちろん鎮痛剤は使うし、万全の体制を取ってもらえる。
でも、やっぱりかなりストレスはかかるだろうし、しんどそうだったら、介護タクシーだな。
だいたい、ホンマは「この世」でウロウロしていることすら、アヤしかったというのに、軽トラに乗せて、胃袋ピアスしに運ぶなんてねえ。
面会のとき、母ちゃん、
「でも、ヘンな感じよ、チューブで入れてもらうのって」とか言ってた。
けっこうお腹がいっぱいになっちゃって、とちゅうで止めてもらうこともあるらしい。
そういう「ごはんの食べかた(?)」になじめないようだ。
けど、そういった話をわんさか言いたいらしく、せかせかしゃべっていた。
まあね、そんなにしゃべりたいことが、ぎょーさんあるんだったら、まだ生きててよかったねえ。
ちなみに「口から食べる気」は、ぜんぜん無いそうだ。
それも、ヘン。
こんなにそこそこ元気なのに、どうして食べたくないんだろう?
それは……たぶん「老衰」だからだろう。
しかし、あまりにも「老衰」に似つかわしくないんだよ、母ちゃんは。
それに、鼻チューブで注入された栄養剤は、ちゃんと胃腸で消化されている。
なんかチグハグでふしぎな状態で、いったいどうして、そんな余生になっちまったのか?
しかし、こうしてある程度元気になってくれて、非常にありがたい。
もうひとがんばり、胃袋ピアスをして、早くウチにお持ち帰りしたいのう。