母が入院するまえは、食後すぐに、踏み台昇降運動をしていた。
おしゃべりしながらできるのがメリット。
さいしょは5分からはじめて、毎日曜日ごとに1分ずつ増加、たしか15分まで増やしたが。
入院以来、一連の騒ぎで、運動しなくなっちゃった。
てか、お母さんがいないと、なんにもできないガキンチョだな。
ちょっと以前に、これじゃいかんと、いきなり15分やってみたら、たちまち左ヒザが痛くなり中止。
やっぱり5分からはじめないとダメか。
とりあえず痛みがなくなるまで、踏み台はやめておく。
まあ、ヒザにかぎらず、身体のあちこちが痛い。
一時間ほど座っていると、なんかウマく立ち上がれないし、歩くのもヨタヨタ。
もー、母が帰ってきたら、いっしょにリハビリしようと、待ち構えている。
で、去年ぐらいから、すぐに「手首」が痛くなる。
いっちゃんダメなのが、拭き掃除みたいな動作。
昨年2ヵ所引っ越したとき、ある程度拭き掃除したら、これもたちまち使いモンにならなくなった。
もう「拭き」掃除なんてデキない。
せいぜい「ナデ」掃除ぐらいだな。
と同時に、風呂場で身体を洗うのも、苦痛になってきた。
浴用タオルで、身体をこすると、手首にキてしまう。
この不具合があるから、母の入浴介助も、いまひとつ乗り気になれなかった。
ところが! 介護用品カタログで発見した「浴用手ぶくろ」が救いになったのだ。
アマゾンでも売っていて、べつに介護じゃなくて、自分用として評判がいい。
さっそく使ってみたら、ものすごく良かった。良すぎた。感動モノ。感涙にむせぶ。
いやあ、いままで浴用タオルのズレと戦っていたのは、なんだったんだろう?!
「タオルをつかんでおく」という動作がまったく不要になり、手ぶくろスルスルだけで洗えてしまうという革命。
泡立ちもいいし、適度なシャリ感もある。
とくに細かいところ、足の指とか耳とか、洗うのが楽しくてたまらん。
なにせ小さいんで、絞るのも干すのもカンタン。
結局、浴用手ぶくろが楽しすぎて、早く母ちゃんを洗いたくなってしもうた。
あまりにもうれしいから、今日、母への手紙に、この手ぶくろの画像まで貼っておいたよ。
なるほどー、小物ひとつでも、いろいろ探したら、けっこう楽しくなるんだなあ。
母のおかげで、すごくいいモノに出会えた。
それにしても、ちゃんと介護しようと思ったら、まず「自分の老化」をなんとかせんとな。
母といっしょにいたころ、私はすぐしんどくなって、母に、
「もうあかん、限界や、老々介護や」言うたら、母ちゃん、ゲラゲラ笑っていた。
疲れやすさもヒドいんだが、まずは運動を再開して、カラダがどう変化するか、要観察。