母のリハビリ、どうするか問題。
入院していたときは、月~土、理学療法士さんがベッドに来るので、しかたなくやっていたそうだ。
母「毎日はしんどかったよ~
やりたくない日もあるのに、ムリにやらされちゃって」
さいしょはベッド上でのリハビリで、その後、リハビリ室へも行って、平行棒を使う歩行訓練までしていたらしい。
私はシロウトだから、ソレ聞いたとき、ひゃあ、車椅子でしか移動できなかったのに、歩けるようになったなんてスゴいスゴい!
病院のリハビリ、スゴい!と思ったが、それはちょっと誤解だった。
いま訪問リハビリで来られているY先生は、
「退院までのああいうリハビリは、とにかく『歩けるように』が目標で、ドンドンやっちゃうんですよ」とおっしゃっていた。
べつにちっとも批判ではないが、私が受けた印象では、そういう短期間でドンドン仕上げてしまうと、本人はしんどくてイヤになり、結局長続きしないかも。
Y先生「3ヵ月寝たままだったら、元に戻すのに9ヵ月」というのが、通常のペース。
う~ん、母の様子を見ていると、そんなふうにじっくり取り組むのが、ほんと妥当だよねえ。
なんでもそうだけど、たとえばピアノとか勉強とか、一時ガーッとやっても、ソレつづいた試しないもんね、私。
さて、どうしたら母がリハビリをやってくれるか?
母自身が「春ちゃんが、ずっとそばに付いていてくれたら、やる」と言った。
なので、昨日からは「手取り足取り+大いにホメる」リハビリを開始。
やる気ゼロで、介護ベッドに丸太ん棒のようにコロがっている母を、なんとかして動かさないといけない。
「寝てやれる体操」の1番目は「足首からつま先を、ゆっくりパタパタ10回」。
これは両足そろえてパタパタするのだが、そもそもつま先をそらすという動作がデキない。
私が手を添えて、つま先をそらせても、手を離すと、とたんにヘニャッとつま先が落ちてしまう。
私「あのね、いまの動きを、自分でデキるようになると、すごぉ~くいいんだよ」
母「う~ん、わかんない」
そこで根気よく、つま先をそらす動作をゆっくり繰り返す。
すると、10回に1回ぐらいで、ごく弱いながらも、母が自力で動かそうという力を感じるときがある。
ソコですかさず、「お! スゴい! デキてるデキてる! いいねえ、すばらしいねえ!」とホメまくる。
ホメられるとうれしい。それに、そういう力の入れかたが正しいと気づきもする。
という具合に、1回あたり10分、超ゆっくりペースで練習。
そのあいだ、デキていなくても、「がんばっているねえ、エラいねえ、スゴいねえ」とホメて励ます。
こういう感じで、1日4回リハビリすることにした。
まあほんと、要介護4の90歳で、イヤイヤでもリハビリするだけで大したモンだ。あっぱれだ。