これまで合計11回転倒している母。
とくに2月29日退院して以降、ますますよくコロぶようになった。
6回目 2024/2/29 退院して帰宅直後、シルバーカーを持ったまま転倒
7回目 2024/3/10 10:40手すりから歩行器へ移る前に膝折れ転倒
8回目 2024/3/31 6:10ベッドから立ち上がろうとして、ベッド上に転倒
9回目 2024/4/4 6:11ひとりでベッドから立ち上がろうとして床に転倒
10回目 2024/4/13 6:20トイレの帰り右の膝折れ転倒
11回目 2024/4/18 18:04トイレの帰り両膝折れ転倒
さて、10回目の転倒までは、
母「もうコロばないよ。だいじょうぶ」とケロッとしていた。
まあもう、それまでに「転倒防止のためにリハビリ~っ!」ってのは、あたしゃ念仏みたいに唱えていたけど、お母さまとはまったく宗派がちゃいましてな。
母はかなり心配性なんだが、こと「転倒・骨折」に関しては、ちっとも心配していない。
10回目の転倒のあと、福祉用具スタッフさんから、かなり強く対策を迫られても、ぜんぜんアタマに入っていない。
キンドルで読んだ短編小説のスジは覚えていても、スタッフさんのアドバイスは、さっぱりオツムに残っていない。
ところが、そのスタッフさんが来られた夕方、またしてもコロんだ母。
さすがに「春ちゃん、怖くなってきたわ」と言う。
でも、まえまえから「車椅子イヤ! ポータブルトイレ、イヤ! おむつ死んだほうがマシ! リハビリ大嫌い!」と叫んでいた。
苦肉の策で、キャスター付きイスで、トイレ往復することにした。
もちろん、私としても危険は承知のうえで、だ。
もう座位も取りづらくなっているので、イスに座っていても左右と前方に倒れる恐れがある。
だから、ほんとは車椅子にするのが当たり前だけど、母ちゃん「ヤダッ!」って言うもん。
母は、これまで使っていたシルバーカーも「いらない。返却する」とのこと。
しゃーないんで、私はケアマネさんにラインした。
「母の考えがまとまったのでお知らせいたします。
・移動にシルバーカー・歩行器・車椅子は使いたくない。
・トイレ往復は、キャスター付きイスで行なう。
車椅子の安全性を説明しましたが、やはり車椅子は使いたくないとのことでした」
しばらくして、母とお昼ご飯を食べているとき、まあ、母ちゃんは胃ろう注入なわけだけど、ケアマネさんからライン通知が来た。
私「ケアマネさんから、ラインのお返事が来たよ。
あんまりよくない予感がする」
母「え? なんで?」
私「たぶん、母ちゃんにとってよろしくないお返事っぽい」
「ヤダッ!」
「わかった。
じゃあ、『ヤダ』って返しておく」
「ぶはははっ!」
「二文字で済むから、私もラクだよ」
さて、ケアマネさんのラインはこうだった。
「キャスター付きの椅子はブレーキも無く、ベッドからの移動の際、とても危ないと思います。
身体のバランスが悪い日も多いとのこと。
肘置きがついていないと、横への転落につながるかと思います。
お母様の気持ちはよく分かりますが、軽介助型車椅子で、肘置きが取り外し、または上に上がるものがあるので、その方が安全かと思います。
ご検討、お願いします」
ごもっともでございます。
まことに仰せのとおりと存じ上げます。
私は、このラインをお母さまに向かって、ゆっくりと読み上げ申しました。
母ちゃん「えーっ?! 車椅子ヤダーっ!」
私「あのさ、いちおうお試しで持ってきてもらって、ヤだったら返したらいいから」
とりあえず使っちゃって、なんとか丸めこんじまおう。
ふう。