まだ停滞している。
でも、この「動けない感じ」って、もしかして「オトナになる準備期間」かなあ?
すいませんねえ、こんなババアが、「そろそろオトナに」だなんて。
しかし、これまでずーっと、自分の正直な思いというのは、
コドモというポジションのままがいい。
オトナにはなりたくない。
というものだった。
けど、心理学セミナーとか行くとさ、過去のごしゃごしゃが整理ついたら、「それでは、オトナになりましょう」って、おしまいのほうになったら、そう言われるのよ。
それが、イヤでさあ。
けれども、ここしばらくのうちに、勝手に気分が変わってきた。
ええと、具体的には、「ヒトとの間に、距離が空いてきた」という感じだなあ。
で……
いま、とても強く思うのは、
ということです。
こんなこと、当たり前か。
いやあ、私にとっては「当たり前」じゃなかったのよね。
そういうのは、すごく「寂しかった」。
みんなが、そうだったら、私はどないなるねん?って思っていた。
私は、だれに対しても、「そんな遠いところに居てもらっちゃ困る。あんたの領域に『私の存在』をもっとたくさん、どっさり、いや100%ぜんぶにしてくれ」と要求していたのだ。
まあ、これって、全人類に対して、「私の『親』になってくれ。いや、『神様』になってくれ」と、ダダをこねてるわけだけど。
なので、私は「オトナ」になりたくなかったのだ。
ほかのヒトは、オトナでよろしい。
で、私の思うとおりに、動いてくれ。
だって、コドモだもん。
でもまあ、世間は、「私の思いどおり」になんか、もちろん動いてくれない。
すると、「だれかが、私のことをああ言った、こう言った、こんなことされた、あんなことされた」と文句タラタラになるのだ。
ああ、ほんと、ずっとソレでやってきたなあ。
「ヒトが、自分をどう思っているか?」ばかり、気にしていたなあ。
ところが、そういうの、丸ごとガバッと、急速に「冷めた」んだ。
なんかもう、理由とかわからんけど、
と、やにわに気がついたのだ。
「オトナ」たちは、「自分が、なぜこの世に生まれたのか? 自分は、なにをすればいいのか?」ってのを、おおよそわかっていて、日々粛々とそれを為している。
「オトナ」たちは、「だれかになんとかしてもらおう」とは思わない。
「オトナ」たちは、「他人の評価」なんて、歯牙にもかけない。
まあ、私のように「コドモでいたいんじゃ」とダダこねてる連中は、どこかにパラサイトできないか?と、宿主を探して右往左往してるんだけど。
そいで、じつは、わりと長い間、私の「宿主候補」は「妹」だったのよ。
たまたま妹は、しばらく男が切れている。
そしたらさ、妹からのラインが、かなり増えたのね。
私は、「ああ、男の在庫がないから、お鉢が回ってきたんだな」と思っていた。
でも、ホンネは、すごくうれしかったのよね。ほんと、そのあいだは。
ラインも来るし、ズームもやったし。
なんか、妹のココロのなかで、「私の順位」がすごく上がったような気がして、うれしかった。
しかしねえ、よくよく考えると、いやあ、べつに妹は「私を見ていないなあ」と気づいた。
私じゃなくてかまわんのよ。
どっちかといえば、たぶん男のほうが適任なんだよ。
たまたま在庫切れだから、しゃーないんで、私で間に合わしているだけ。
で、ソレに気がついて、じゃあ、私は寂しくなったか?
いや、べつにそうでもない。
てか、そもそも「そういうスカスカした距離」のほうが、標準かなあって、はじめて思った。
そう、だから、私がずっと望んでいた「ぴったり密着した関係」というほうが、未熟すぎたんだとわかってきた。
きっと、オトナというのは、「スカスカ」でだいじょうぶなんだよ。
妹に関しては、それこそ、妹もオトナなんだから、私があーだこーだ言うことないな。
おたがい「スカスカ」でOKですやん。
なるほど。
こういうのが、「ヒトと適切な距離が取れている」とか、「境界線が引けている」とかってヤツかねえ?
あと、「1000個捨てチャレンジ」でモノ捨てて、部屋がスカスカになったというのも、関係しているかも。
「モノで、寂しさをまぎらわしていた」ってのもあるかもしれない。
いや、モノもヒトも、これからは「スカスカ」でイケそう。