カウンセラー先生をはじめとして、いろいろなひとたちが私の仕事について考えてくださっているので、私の仕事観もどんどん変わってきた。
以前は「やりたいことを仕事にしたい」とけっこうこだわっていたが、そもそも「やりたいこと」が不明瞭になってきたので、いまはもうそんなことを考えていない。どちらかと言えば「その会社に、自分が提供できるモノが多い仕事」がいいかなあと思っている。
つまり「まったくはじめての仕事」は、やめたほうがいいいかな?と思いはじめた。だって、超初心者の私に、だれかが一から十まで指導するのは会社にとって不利益だもんね。指導して育てて、それから長い間会社にいてくれればモトが取れるかもしれないけど、私みたいな高齢じゃムダになってしまう。
自分がいちばん経験のある仕事は「事務」だ。高卒後、事務の仕事をけっこうやっていた。事務ねえ……これまではおもしろくない仕事だと思っていたんだ。しかし、いまはちょっと気もちが変わってきた。おもしろいかどうか、という基準はあんまり意味がないように思えてきたのだ。
そして、長い間たずさわってきた事務の仕事から「与えられたもの」が、よく考えるとたくさんあるよねえと思い直している。あの事務の仕事があったからこそ、いまの自分があるのだなあと思う。ようやくあの「事務の仕事」に感謝できるようになってきた。
だから、これからの就職先として「事務職」を第一希望にしようと考えている。事務の仕事だったら、どこの会社に就職しても少しばかりなにかを提供できそうだからだ。まあ、そうはいっても、このトシで事務職につくのも相当たいへんらしいので根気よく応募しないといけない。
事務希望に気もちは傾いているけれど、訓練校でのデザインの勉強は引き続きがんばるつもり。デザインは、結局「広告」と密接に関係がある。なので、営利企業に就職するならば「広告の考え方」を身につけておくのはけっこう重要じゃないかな。訓練校の先生方もそういう観点で指導してくれているしね。