【ピアノの実験】部分練習の回数は30~50回がいろいろおトク

「30~50回が望ましい、以上」という文字と、「顕微鏡観察をする3人」のイラスト 音楽

こないだの発表会は、わりと一所懸命準備して、ああなるほど、あのぐらい練習するとあの程度に着地するのか、と少しわかる部分もあった。

まあ、かなり練習しないと、どれもこれも弾けないねえ。

ただ、その練習の「密度」がちょっとわかった。

練習といっても、相当「密度を濃く」しないと、ほとんど効果がないのだ。

密度というか、ぎゅぎゅっと圧縮すると、やや「変化」が生じる。

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具体的には、部分練習の回数。

5~10回なんて屁のつっぱりみたいなもんで、よく考えたら単なる気休め、ほとんど弾けるようにならない。

しかし、30~50回まで増やすと、微細な変化があらわれる。

数小節に対して、「超低速で、正しく50回」反復練習していれば、3日ほどで、ちょっと変わってくる。

その問題個所の難易度にもよるけど、1日100回はいらない。

20回は少なすぎ。

だいたい30~50回に設定すると、徐々に変化してくれる。




▼バッハ:フランス組曲第4番 エール│10-16小節│楽しい難所♪

バッハ:フランス組曲第4番 エール│10-16小節

バッハ:フランス組曲第4番 エール│10-16小節

バッハは、すみずみまで楽しいから、難所もなんぼでもお代わりいける。

この難所、いまはこういうメニューで練習。

・片手ずつリズム練習① 各10回

リズム練習│付点

リズム練習│付点

・片手ずつリズム練習② 各10回

リズム練習│三連符

リズム練習│三連符

・両手でゆっくり 20回





リズム練習を取り入れたら、左手がヨタるのがマシになった。

長~い右手も、ちょっとずつなじんできてうれしい。

というのを、ちみちみやっていたら、ほんと、だんだん弾けるようになってきた。

で、部分練習に加えて、分割練習(曲全体3分割)を10回、通しで10回。

つまり、ここの難所は1日60回練習しているが、それでまあギリギリかね。

今後テンポを上げていくと、ここは崩れそうだから、その場合は「追加工事」発注しないといけない。




▼モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│1-6小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│1-6小節

モーツァルトの練習もおんなじ。

・難所 各30回
・分割練習(曲全体3分割) 各10回
・通し(メトロノーム1ずつ上げて) 10回

とりあえず、いまのところはこういうメニューで落ち着いている。

難所は、テンポを上げると、またべつのところが難所になったりするので、随時入れ替え。

こういう「定食」を毎日きちんきちんと食べると、まあ、いちおうやることやりました、みたいな達成感あり。




発表会のおかげで判明したのは、「部分練習、20回では少ない」ということ。

いろいろ試しているうちに、20回はダメで、30回以上ならOKとわかった。

どうやら「20回~30回」のあいだに、ちょっとした臨界点があるようで、30回までやっておくといいことがある。

ちなみに、まだ曲が新しいうちは、30回なんてケチ臭いことは言わずに、気前よくどーんと50回やっておくと、あとあとラクになる。

50回を6日間、合計300回も弾けば、その部分はしぜんに暗譜できている。

難所だけでも暗譜できていたら、あとはオマケみたいな感じになって、全体のマダラ暗譜も早めにできあがる。

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