ピアノレッスン第126回 記録 |おもしろい人体実験?

「とりあえず実験継続」という文字と、「カエルの実験」のイラスト ピアノレッスン記録

張り切ってますよ、いちおう。

とくにバッハ。

前のめりになって、毎日「祭り」を開催してたから。

なんかもう、これからは、何週間もおんなじ曲をちんたらやるの、ヤメじゃと思って。

1週間で → ほぼ弾けるようにして
2週間で → ご指摘をばっちりなおして、こっそりマダラ暗譜
3週間で → 暗譜で弾いて合格

って、「絵に描いたモチ」みたいな目標ですな。

いや、↑こんなのダメって、あとでよくわかったけど。

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1日当たりの平均練習時間
レッスン日 平均練習時間/日
2022/1/04(火) 2時間45分
2022/1/11(火) 3時間09分
2022/1/25(火) 3時間05分
2022/2/1(火) 3時間05分

練習時間は、たまたま先週とまったくおんなじ。

まちがいじゃない。見直したら合ってる。

まあ、このところようやく3時間確保できるようになった。

このぐらい練習できると「ごくわずかマシ」になる。



ハノン

ハノン22番│2回目のレッスン

ハノン22番│1-2小節

ハノン22番│1-2小節

発表会も終わったことだし、ハノンは、あらためて「いい音色作り」に取り組むことに。

まずは「笑顔」で弾いてみる。さらに「目を見張って」弾いてみる。

以前より「笑いながら弾いてください」とよく言われていたけど、いや、なかなかできなくて。

う~ん、なんか抵抗があるんだよね。

でも、あえてそこを突破しないと、「楽しい音」は出てこない。

う~ん、う~ん、「笑いながら弾きにくい自分」をイスに置いて、対話してみようかな?

心理の「エンプティチェア」というやりかたね。ほんと、やってみよう。

「音で演じる」って、すごくやりたいことなのに、どうも「許可」が下りていない感じ。

▼キット・アームストロング│この飛びっきりの笑顔をお手本にしよう。

ヘ短調スケール│合格

ハノン39番 ヘ短調スケールの楽譜、1-4小節

ハノン39番 ヘ短調スケールの楽譜、1-4小節

「苦手な調を選んで練習」シリーズ、その6。

嬰ヘ短調、嬰ハ短調、嬰ト短調、変ホ短調、変ロ短調のつぎとして、今週はヘ短調。

1度目は左手が角ばっていた。

2回目弾きなおして合格。

いま使っている楽譜 ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー



バッハ:フランス組曲第4番 エール│合格(1回レッスン後)

バッハ:フランス組曲第4番 エール│1-3小節

バッハ:フランス組曲第4番 エール│1-3小節

いやいや、ウチで弾いているような具合にはほど遠く、ヨタヨタ、ギクシャク、ミスタッチどっさり。

まずは、音の「下行」「上行」をもっと繊細に表現すること。

「上行」には、楽しみが増す、あこがれが増すかのように。

▼9-12小節│音が下がっていくのを弾き分けて、最後ドで解決。

バッハ:フランス組曲第4番 エール│8-13小節

バッハ:フランス組曲第4番 エール│8-13小節

ひととおりご指導いただいたあと、先生「もう1週やりたいですか?」とおっしゃる。

え?と無言になってしまった私。

とっさに思ったのは、ココでコレがもう1週伸びると「最後のなにかが、1週短くなる」ということだ。

その「最後」って、つまり「ピアノのレッスンの最後」ね。

5年先か10年先かわからんけど、いつかは「最後のレッスン」が訪れる。

そのとき、なにかの曲が1週分短くなるよね、それ、ヤだなあと思った。




これだけババアになると、免許返納から逆算するとか、いちいち「最後」を意識するわけだ。

沈黙している私に、先生は「いま指示したことをぜんぶなおして、もういちど通してください」

なんとか、ヨレヨレながらもひととおり弾いてみる。

先生「バッハのブランデンブルク協奏曲をご存じですか? あるいはヘンデルの合奏協奏曲」

私が「ヘンデルは知りません」と答えると、先生は「では、合奏協奏曲がいいでしょう。この曲とおなじようなタイプの曲がたくさんありますよ」と言われる。

そして、このエールは「まあ、いいです」と合格にしてくださった。

うわっ!

いま使っている楽譜 春秋社版 バッハ集 3



モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│2回目のレッスン

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│1-6小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│1-6小節

一度弾いてみると、先生「落ち着きがないですね」とのこと。

「基本のテンポが定まっていなくて、走ったり、ゆっくりになったり、またあわてたりですね。

といっても、メトロノームに合わせるわけじゃありません。

もっと曲全体を幅広くとらえてみてください」

▼先生が「16-19小節」と「20-23小節」をくっきり対比させるように演奏してくれた。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│12-23小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│12-23小節

このとき、ものすごくパッとわかって、あ、そうか、そういう物語か!って。

ほんとふしぎなんだけど、二次元が三次元に変化したぐらい、ガッと立体的に立ち上がったみたいで、急に見通しがよくなった。

そしたら、この曲の魅力も一気にわかってきた。

やっぱり、パッ、パッとわかりやすく切り替わったり、小気味よくコロコロ変化するのが、楽しい曲なんだよね。

でも、その変化は「お見通し」で、いちいちそれに振り回されず、みんなで楽しく同じ方向に向かっているのかな。

なるほど、なるほど。すごくよくわかった。

先生「ロマンティックさは、こっそり秘めておきます」

▼35-39小節│右手はなにもせずそのまま軽く、左手はトントンと軽く締める。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│35-39小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│35-39小節

▼59小節│最後の休符は、歌うにしても、長くなりすぎないように。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│56-64小節

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番K.282 第3楽章│56-64小節

いま使っている楽譜 モーツァルト: ピアノ・ソナタ集 第1巻/ヘンレ社/原典版



ツェルニー40番の24番│合格(1回レッスン後)

ツェルニー40番-24番│1-2小節

ツェルニー40番-24番│1-2小節

テンポも上げられないし、音もじゅうぶん出せないが、いちおう合格にしていただく。

なかなかね、手の事情を考えると、ほんとせいいっぱいでこのぐらい。

ウチで練習するとき、ずっと「p~pp」で弾いている。

でないと、たちまち痛くなるので。

これが、今後改善されるかどうかわからないが、ツェルニー40番で「かろうじて弾けそうな曲」がそろそろなくなる。

先生は、ツェルニー40番ていどで、べつの練習曲を考えてくださるとのこと。

いま使っている楽譜 ツェルニー40番練習曲 全音ピアノライブラリー



今日のレッスンを振り返って

今日は、レッスンのあと、ほんの少し雑談してくださった。

先生はたいへんお忙しいのでこういうことは、年に1度あるかないか。

年代によって、演奏がどう変わるか、といったお話とかうかがう。

私については、先生「おもしろいし、興味深いです」とのこと。

というのも、44年ブランクで、ピアノを再開というのがあまりにもレアだから。

う~ん、先生がおもしろいと感じてくださるのは、ほっとするけど、いやそれ、あと何年もつやら。

ほんと「期間限定ポイント」なんですが、私。

いま、なんとか「微増」しているようなモノも、どうなるのやら。

ただ、私自身「人体実験」やってるおもしろさがあって、それで、先生も「おもしろい」と思われるのなら、まあ、しばらく実験は継続しようかな。

そうであっても、「とりあえず弾けるようにする」というのは、大まちがいだ。

「うつくしさ」や「心地よさ」がまず前提。

そこらへんのカン違いを、今日のレッスンであらためてよくわかった。ほんと。

めざしどころは「ハッとするようなうつくしさ」。

高望みするなら、それ。

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