「自分のキャパが、ものすごく小さい」ということに、しっかり気がついたのは、ほんのちょっと前のことで。
おととしに「カウンセラー養成講座」に行ってみたら、丸っきり勉強できなかった。
そのときは、パートも行っており、ピアノも習っていて、そしたら、カウンセラーの勉強はもののみごとにゼロだったわけ。
最低限の自主トレ(受講生同士でのカウンセリング)もギリギリ、レポートも数行しか書けないとかさんざんだった。
いや、あれはヒドかった。いま思い出しても汗が出る。
で、さすがに、コレって「努力」とか「がんばる」で、なんとかなるモンじゃないとわかったのよね。
もともとの「器」が小さすぎるんだよ。
だから、どこのパートも務まらない。
てか、18歳のときから、ずーっと仕事がデキなくて苦労してきたけど、ああ、それは「努力が足りない」んじゃなくて、そもそも「器」がチャチすぎて、なんにも入らんのだね。
なので去年4月から、もうパートも辞めて、ピアノだけにしてみた。
まあ、ピアノひとつにしても、ヒイヒイ言うとるが、精神的に追い詰められることはなくなった。
やっぱり仕事の重圧はスゴいねえ。
仕事がデキなさすぎて、よく泣いていたけど、ふつう泣かないか。
自分も、なんとかすれば、ふつうのひとみたいに長くパートをやれるようになるかと夢見ていたが、結局ダメだった。
けど、60歳になれば年金(繰り上げ受給)をもらえるから、あんなに悩んでいたパート問題はなくなってしまった。
で、ピアノ。
なんかねえ、パートよりピアノのほうが、まだマシかもしれんねえ。
ピアノも忘れ去っていくのは、パートとおんなじだけど、「短期間の記憶」なら、まだピアノのほうがイケるかもしんない。
たとえば、発表会の暗譜とか。
あのう、こないだの発表会は、全員暗譜でして、そういうとこで、ひとりだけ楽譜見て弾かれへんって事情もあるが。
まあ、できるだけ準備しておけば、かろうじて暗譜でイケたので、それだけでもパートよりかなりマシ。
あと、ピアノでやってることが「おなじことの繰り返し」が多くて、それも助かるのよね。
キャパがちっせえヤツは、毎日おんなじことの繰り返しがラクなのよ。
ハノン → ツェルニー → バッハ → ソナタを、さあ毎日ってのが落ち着く。
しかし、だ。
この「私のペース」で落ち着いていたら、ぜんぜん曲が仕上がらねーのよ。
ええと、バッハ:インベンション・シンフォニアの楽譜。
私は、以前に古本で買っていて、そしたら、その楽譜、シンフォニアのところだけエンピツの書込みがけっこうあった。
エンピツだから消して使えたけど、その前所有者の進度がおっそろしく早いのよ。
見開きページの左上に、レッスン日らしき日付が記入されていた。
その日付が、たいてい一週間おきでふたつしか書かれていない。
たとえば、「1/14、1/21」みたいに。
たまにみっつ、「2/1、2/8、2/15」。
これはだね、きっとひとつめ → 課題が出された日、ふたつめ → 暗譜を指示された日だと思う。
だから、これをさらっていたひとは、シンフォニアを2-3週間で合格していたんだろう。
きっと音大進学をめざす学習者とかは、そのぐらいの早さで仕上げていくんだ。
ま、ま、ま、そんな新幹線見て仰天することもないけど、シンフォニアよりはかんたんなフランス組曲を、ちんたら2ヵ月とかは、やめたいなあ。
そのためには、まず1週目で「ひととおりそこそこ弾けます」に持っていくこと。
これまでみたいに「1週目 → 三輪車」「2週目 → ママチャリ」「3週目 → 電チャリ」とか、ヤメる。
たいてい「高速道路」で仕上げないといけないのに、いつまでたっても「自転車ちんたら」で、今週もまあいいか、つぎがんばろ、とか生ぬるいのをヤメよう。
それで、▼バッハの新曲│バッハ:フランス組曲第4番 ジーグ
昨日三輪車だったのを、今日はママチャリめざしてがんばった。
この曲こそ、「高速」乗らんとあかんヤツなんだが、難所がいっぱい。
▼19-26小節│速い曲で、トリルやら左手コロコロはすっごくタイヘン。
ジーグも楽しい踊りだから、弾けるようになったらケツ振って練習でけてええねんけど、そこまで持ってくのが、なっかなか。
土曜日~月曜日で、せめて原チャリに。
でも、詰めてやってると、毎日密度高くておもろい。