私は、長年悩みつづけていたコトが、ふたつあった。
それは「あらゆることがめんどくさい」コトと「際限なくダラダラする」コトだった。
とくに「めんどくさい」が突出していて、愛読書が「めんどくさい」がなくなる本っす。
あ、このふたつって、ワンセットかも。
↓
あらゆることをやりたくなくて、逃避した結果、際限なくダラダラする
うん、こういうことだな。
その「あらゆること」の大部分を占めているのが、必要最低限の家事だ。
とくに「食に関すること」は、やらんとどうしようもない。
食わねえとオダブツになるじゃん?
しかし、もともと私は食べることに関心が薄いので、食料の買い出しにせよ、惣菜を買ってきて、そのパックを開けるにせよ、めんどくさくてたまらなかった。
なので、ここ10年ぐらいは、晩飯って「納豆玉子かけご飯」のみだった。
なんつーか、食べんとしゃーないから、いっちゃんかんたんで栄養のあるヤツとして、ずっとソレしか食っとらん。
コイツはそんなに手間もかからない。
だから、その手抜き分だけ時間がちゃんと余るはずなのだが、そうだねえ、その時間ってユーチューブをダラダラ見るだけで消えていた。
さて、母ちゃんと同居して、もうじき1ヵ月。
お母さまは、たいそう「食べること」がお好きでございます。
でも、自分で料理するのはかなり苦手。
母も、スーパーやコンビニで惣菜を買ってきて、食事が間に合うタイプなので、私にも料理なんて強要しない。
で、そういう出来合いの総菜のことをよく知っていて、アレ食べたい、コレ食べたいと、ちゃんと毎日リクエストしてくれる。
ていねいにメモを書くのもメンドーがらない。
私は、近所のスーパー、コンビニで、頼まれたものを買い回るだけ。
食事の時刻は、朝食6時、昼食12時、夕食午後5時半と、ぴったり決まっている。
夕食時刻は、以前午後6時だったが、母の希望で5時半に変更。
さいしょのうちは、その時刻どおりに食事の用意、といっても、惣菜パックを開けて盛り付けるだけなんだが、けっこうしんどかった。
けれども、だんだん慣れてきたんだよね。
そしたらさあ、あれ? ちゃんと「決まった時刻に、決まったことをやる」ほうがラクじゃんっ?!
だって、食事なんて、当たり前だけどぜったいやらんといかん。
で、それをズルズルダラダラ後回しにして、毎日苦痛に思っていた自分って、どんだけアホやねんっ?!
それに、食べ物だって、いろんな種類のモノを食べたほうが、ちょっとでも楽しいとわかってきた。
あれあれ、私は61歳にして、ようやく「食の楽しみかた」や「規則正しい生活のメリット」がわかったよ。