ついこないだ90歳になった母。
7年前は「要支援2」だったが、その後「要介護1 → 要介護2 → 要介護3 → 要介護2」という変動だ。
去年、背骨を圧迫骨折したときは、3ヵ月寝たきりで「要介護3」になったらしい。
よくまあ、そんな寝たきり状態から、ふたたびなんとか歩けるようになったもんだ。
そこらへんの経緯を聞いてみたいところだが、なにせ「マイペースのしゃべり」なので、いまだその話題が出てこなくて、なぜ寝たきりから回復したのかナゾである。
で、「いま、歩ける」とは言っても、ウチん中をシルバーカーでヨロヨロ程度。
10歩ぐらいで疲労困憊だねえ。
ただ、腕の力や握力はまだじゅうぶんある。
なので、突っ張り棒みたいな「柱?」を、ウチのあちこちに設置して、移動の補助にしている。
▼たとえばこんな感じ。
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▼トイレはこんな手すりで、いちおうまだひとりで行けている。
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風呂場がなあ、浴槽が深くて、母はまたぐのが不可能。
いまの時期はシャワーだけでしのいでいる。
シャワーのみでも、専用のシャワーチェアと、浴室用手すりが必要。
築47年と古いマンションなので、狭~い風呂場だから、こんだけ介護用品を置くと、洗い場はおもくそ狭くなる。
ふだん入浴介助はヘルパーさんにやってもらっているが、どこに立ってやってるんだか?
先日、都合で、私が母にシャワーを浴びさせた。
んなもん、こんだけ狭かったら、私が浴槽のなかに入らんと、介助なんてできねーよっ!
で、以前母が使っていた古いシャワーチェアを、最大の高さまで調節し、それを浴槽に据えてみた。
そいつに私が腰かけて、洗い場に座っている母ちゃんにシャワーを浴びさせたら、おう、ラクチンやないけ?!
ヘルパーさんなんて、立っているのがようやくのスペースで、中腰になって介助しているんだろう。
いやあ、そんなん、ババアのあたしにゃムリムリ。
介護なんて、する側が無精すればするほど、ラクになるんだと実感。
入浴については、母の希望で、将来はヘルパーさんをやめたがっている。
私も、3回やってみて、うん、夏場のシャワーなら自分が母を入れるのもOKだな。
ただし、寒い季節になり、浴槽に浸かるとなると、いまのところ私には方法がわからん。
ケアマネさんに相談しよう。
だが、思いがけない「介護のメリット」もある。
それは「介護用品の便利さ」だ。
それも「私が使ったら、うへへ、こんなに便利で快適じゃん?!」ってヤツ。
とくにシャワーチェアは、自分で使ったら、めっちゃゆったり腰かけられ、背もたれにもたれて、ふんぞり返っていられる。
ひじかけに両手を置いて、のんびりシャワーを浴びているとすんごいしあわせ。
手すりのたぐいも、あればあったで便利で、ついつかまって頼りにしている。
ま、見た目はアレなんだが、60も過ぎれば、もう介護用品に囲まれている便利さを優先したくなるね。