母は、先月から私と同居しはじめた。
それまでは、サ高住に3年間入所していた。
だが、母にとって、サ高住のデメリットが多すぎるから、退所したのだ。
1.食事がおもくそマズい。メニューが定まっているので、好きなモノを食べられない。
2.居室へスタッフの出入りが多すぎて、煩わしく落ち着かない。
3.横柄で意地悪なスタッフもいて、イヤな思いをする。
4.認知症の入居者さんから、同じ話を繰り返されてウンザリする。
5.料金が高すぎる。不明瞭な料金を追加で請求される。
6.楽しいことやおもしろいことがほとんどない。
てなことが、ウチの母ちゃんの感想だ。
はは、ちょっと興味深いんだけど、「サ高住のデメリット」とか検索するとさあ、こんなのはぜんぜん出てこないんだよね。
だから、ほんとあくまでも「ウチの母」が感じたデメリットだ。
私は母から、サ高住でどんな生活をしていたか、ずいぶんくわしく話を聞いてきた。
で、総合的に「『サ高住で暮らす』という選択肢しかなければ、そりゃしょうがない。
しょうがないし、べつにぜったいガマンできない要素があるわけじゃない。
でも、サ高住に居てても、非常につまらなくて味気ない生活」ってとこかね。
しかし、メリットもある。
1.バリアフリー構造になっているので、高齢者が生活しやすい。
2.デイで機械浴(座ったままの状態で入浴できる特殊な浴槽)があり、首まで浸かれる。
3.【家族のメリット】ぜんぶおまかせにできて、家族はめっちゃラクチン。
メリット、少ねえ~
てか、自宅で介護するなら、バリアフリーのリフォームは補助金も出るし、そんなに問題にならない。
機械浴は、どうしても希望するなら、機械浴のあるデイサービスへ通えばいい。
なので、サ高住のメリットって、「家族がメンドーみなくて済んで、家族はラクチン」ってことが大きいかもね。
けど、じつはそれは「家族のメリット」ですのう。
「高齢者本人のメリット」じゃねーもん。
母「でもねえ、『子どもに迷惑をかけなくて済む』ってのをメリットと考えて、施設に入っているお年寄りもいるでしょね」
まあ、子どもの立場もヒトそれぞれだから。
がっつりフルタイム勤務の子どもだったら、要介護のメンドーみるのは、相当タイヘンっしょ?
たまたま私は、すでに年金をもらってブラブラしてる身の上。
あ、年金は60歳からもらっている。
私は働くのが大嫌いなナマケモノなんで、ふつう65歳からもらう年金を、5年早く繰り上げてもらった。
年金繰り上げると、もらえる額(2ヵ月に1度)はちょっと減るが、「365日ぶらぶらパラダイス」を切望していた私にはぴったりの制度。
どうせぶらぶらしてるんだから、母のメンドーみるのも、そこまで負担にならない。
さらに、私のメリットとして、「生活費を、母と半々にできる」ってのがめっちゃデカい。
母の年金もたいしたことないけど、ビンボー人は、ひとりで暮らすよりも、ふたりで暮らしたほうが、なにかと安上がり。
いろんな基本料金も折半にできるじゃん?
電気とかガスとか。
母にとっては、「サ高住のデメリット」がごっそりぜんぶなくなって、しごくハッピー。
ふふふん、母も私も、おたがいWin-Winですやん?