7:45起床。昨夜はブログを書いているときに足が冷えてしまい、温めるために夜中0時すぎに温泉に浸かったりとすっかり夜更かし。
アラームでムリやり起きたが、開放的なレストランに出向くと、とたんに目が覚めた。
昨日夕食を食べすぎたので、朝はせいぜいこのくらい。焼きたてのマドレーヌがものすごく美味。
10時チェックアウトまでに、未練がましくもう一度温泉に入り、なんやかんやバタバタしっぱなし。私はいつも時間に追われている。ふう。
「あかん湖鶴雅ウイングス」のすぐ隣が「阿寒湖遊覧船」のりば。いそいそと乗り込む。
小雨ぎみでも、霧にけぶる木々がうつくしい。
狭く入り組んだ地形の「滝口」はちょっとドキドキして楽しい。
やがて船はチュウルイ島に到着。島にある「マリモ展示観察センター」を乗客みんなで見学に行く。
阿寒湖天然のマリモを展示してあるのは唯一ここだけで、うわっ、マリモがこんなにゴロゴロ!
か、かわええ……マリモ、めちゃくそかわええ! てか、私は丸いモノがゴロゴロしていると興奮する習性があるんだな。
超特大マリモ。25cm近くある。光合成をしているから、酸素の小さい気泡が光っていてきれい。見とれてしまう。
マリモは水中でころがって丸くなる。この水槽では水の流れを作っているので、小さいマリモがクルクル回っている。はあ、かわええ~
しかし、マリモにも寿命がある。
ああ、かわいそうに(涙)
ここのマリモは、センターを閉館する11月にはまた全部阿寒湖に戻すそうだ。世界的にも貴重なマリモを守るために、阿寒湖の水をきれいに保つのがとてもたいへんらしい。
下船後は、「阿寒湖アイヌコタン」へ。ここは戸数36、約130名とアイヌの集落としては北海道で最大級。
独特の土産物店が軒をつらね、ムックリのヴンヴンという調べが鳴り響いている。
そのなかにある「民芸喫茶ポロンノ」で昼食。
店内の壁にはびっしりと民芸品が飾られており、
おどろおどろしい仮面に見守られながら、
「アマムカレー」を。アイヌの炊き込みご飯「アマム」と、シカ肉がたっぷり入ったカレー。シカ肉は弾力があって噛みごたえ十分、甘い脂がおいしい。
そして「阿寒湖アイヌシアター」でアイヌ古式舞踊を鑑賞。
舞台は撮影禁止なので写真を撮れなかったが、独特の歌と踊りに惹き込まれる。同じ旋律の繰り返しが打ち寄せる波のようでもあり、ラベルのボレロのようにだんだん激しい踊りに変化するもあったり、予想以上にすばらしかった。
長い黒髪を振り回す踊りなど、妖艶でとても情熱的。アイヌにいだいていたイメージが一変する。やっぱりなんでも見てみるものだ。ムックリの二重奏もみごとで、できればもう一曲やってもらいたかった。
いちばん最後の踊りは、観客も自由参加。そういうのが大好きなので、私も舞台に降りて行っていっしょに輪になって踊る。
本当はね、民族問題ってなかなかデリケートなものだと思うが、こうしてみんなでいっしょに踊っていると罪悪感のようなものが消えていく気がした。
アイヌコタンに戻って、「藤戸アイヌ資料館」を見学。藤戸竹喜は、あかん湖鶴雅ウイングスのロビーギャラリーで知った木彫作家。
このひとの作品はじつに心に迫るものがあり、たとえば、この赤ん坊を背負った女性像、
彼女のまなざしはなにを見据えているのだろうか。厳しい自然を生き抜いてきた民族の魂が込められているかのようだ。
その藤戸氏ゆかりの民芸店で、めずらしくおみやげを購入。ちょうど木製のくつべらを欲しかった。
アイヌ彫りが入っていていい思い出になりそうだ。
阿寒湖周辺をもっと見たかったが、小雨が降ったりやんだりなので、阿寒湖を少し北上して、道の駅「あいおい」へ。
廃駅「北見相生駅」あたりを保存している「相生鉄道公園」を併設。
1985年に国鉄相生線が廃止され、以来33年を経て、
ジーゼル客車のいま。
そして、国鉄職員の官舎のいま。
森に埋もれていく線路。
かつては、何十台もつらなる貨車が行き来しにぎわった駅のそばで、ひっそりと車中泊。
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