いやあ、もう……、この曲はものすっごくタイヘンだった。
いっちゃん最初にちょっと弾いてみて、こりゃあムリちゃう?って激しく思ったわ。
ベートーベンのソナタは、これで3曲目だけど、まえにやった2曲は「ソナチネ」に入っているわりとやさしいソナタだった。
何番やったっけ? もう忘れた。なんかそういうソナチネのヤツを2曲した。
今回は、ちゃんとした?ソナタなんだけど、いやいや恐ろしくむずかしかったわ。
4週間のあいだ、1日だけ休んだけど、毎日かなり練習した。
でもなあ、やってもやっても弾けないトコばっかしでほとほとイヤになった。
はじめのうちは、右手のオクターブ和音も届かなくて、いっちゃん下の音省略して弾いてたし。そんなんもガックリだった。
けれども、弾けない部分はもちろん、先生に文字通り手取り足取り指導していただいたら、あれっ?! 右手のオクターブ和音も届くようになったっ!
手首の高さや指の方向を微妙に変えると、徐々に弾けるようになって仰天したわ。
そもそも44年ぶりにレッスンを再開して、それが4月9日だったから、3ヵ月半でこのソナタを弾けるようになったというのが、とても信じられない。
数年まえ、独学でやってたときはバイエルのとちゅうで挫折したっちゅーのに。そのあと、ハノン1番しか練習してなかったんだけど。
ええと、そうだ、ワシは音大をめざしてるんだった。
なので、「人前で演奏すること」を前提に、先生は教えてくださっているわけで、なんというか「りっぱな演奏」という方向で、でもそんな方角にワシが向いてええんですか?
ああ、また罪悪感が湧いてきよるわ。冷や汗出る。
なんだけど、レッスンに行けば否応なしに課題を出されて、ソレをなにがなんでも翌週までに弾けるようにせんとあかんから、罪悪感もヘチマも吹き飛んでしまう。
ただ練習するのみ。
動画撮ってみて、はあ、先生に言われたことぜんっぜんデキてない。
ま、それでもいちおう合格にしてもらったんでアップした。
これからまたがんばろ。
▼ベートーベン/ピアノ・ソナタ 第1番 第1楽章