昨日ハローワークで、「手ェ使わん仕事、探して、なあ、はよ探しっ!」っちゅーて、スタッフさんを困らせた。
いまになってよく考えると、いちばんネックになってたのは、そうだ、年齢だっ!
20~30代なら、手を使わない仕事あるって言ってたもんね。「受付」とか「案内」の仕事ね。
57才にもなってホイホイ仕事辞めたのが、そもそもまちがってたかもしんない。
つぎの仕事って、もうカンタンには見つからへん。
でも、7月末に辞めた会社は遠くなったからねえ。
だって引っ越ししたからね。やにわにグランドピアノ弾きたくなって、ピアノ可の物件に引っ越しちゃったもんね。
仕事、すぐなんとかなると思ってた。
自分が「ババア」ってこと、忘れ果ててたわ。
アホやった。
だから、いろんなヒトに「あんた、変態」って言われるんや。
ちなみに「変態呼ばわり」してくれるヒトって、みーんなウンと年下のヒトばかり。
そういえば、このところドコに行っても「最高齢者」になっちまう。
職業訓練校もそうだったし、心理学セミナーでも、あとピアノの先生ンとこでも、ワシは「最高齢」なんだって。
自分ではぜんぜんわかってなかったけど、ああ、もちっとババアだってこと、自覚せんとあかんなあ。
ババアなんだから、すぐにパート辞めたらあかんわ。
ババアなんだから、調子こいてピアノ練習したらあかんわ。
ピアノも行き詰まっとるよ。
「痛くなくて弾ける曲」って、ものすごく限られる。オクターブなんか1年ぐらい弾けそうもないし。
いまは、インベンションを「ひっそり」弾いてる。
先生いわく「りっぱに弾かなくていいんです。ひっそり弾いてください」
ウチのグランドピアノ、なんかよそよそしくってね。
ワシのこと、見向きもしてくれへん。
弾くとさ、ピアノじゃないみたいな音が出る。
「キンキンした音」の真反対、「ポワポワした音」なんだよね。
ほわわぁ~んとして、それはそれでいいんだけど、電子ピアノに慣れてるからすっごくとまどう。
▼インベンション3番は、ポワポワピアノがちょうどよく似合う。
ひっそりインベンションを弾いてると、うん、しあわせにはなるんだけど。
そうだねえ、いまがしあわせならいいかねえ。
このなんか素っ気ないほわわんピアノのために、ワシは働かないといけない。これから延々とローンを返さないといけない。
なんつーか、気があるんだかないんだかようわからん女をひとり養わへんといかんようなハメになった。
ええと、気分はジジイだね。ヒヒジジイっス。