長年「ライフワーク」を探しとったんよ。まあ、ワシにとって「生きがい」ってなんやろ?って悩んできた。
で、このトシになってようやく見つかった。
結局「ピアノ」だってわかった。
まあ、ほかにもいろいろ好きなモンはあるよ。「山」はどっしり安定してむちゃくそ好きだから、かえってナメて放ったらかしてる。でもアレはええねん。べつに車イスになってからでも、どっかの山を眺めに行けるでしょ? アレは見てるだけで満足でけるから後回しでええねん。
しかし、ピアノはあかん。これ以上トシ取ったらどないもならへんから、最優先することにした。
だから、なによりもまずピアノ第一にして、ついでに某芸術大学へ行くことに決めた。大学行くことも「ライフワーク」にブチ込んどいた。うむ、わかりやすい目標だぜっ!
なので、いまのところワシの「ライフワーク」は「某芸術大学進学」に決定で、コレはぜんぜん揺らがない。
問題なのは、このライフワークじゃメシの種にならんっちゅーことや。ゼニになるどころか、学費やらなんやらかんやらで1000万円以上は必要や。それプラス、生活費まで考えたら天文学的な数字になりそうで、ワシ考えたことないわ。
とりあえず「目の前の草だけ抜く」。
いま目の前に生えてるのは「生活費、グランドピアノのローン、レッスン代」。ちなみに「生活費」<「ピアノぜんぶ」という関係が成り立つ。アホちゃう?
ただ、いっつもアタマんなかを占めてるのは「次のレッスンまでにどうやって課題弾けるようにしよ?」ってことだけ。いまは毎日シンフォニア祭り開催でめちゃくそ忙しい。スキあらばピアノ弾いてるからあらゆることが滞っている。
いっちゃんなんとかせんといかんのが「メシの種」ね。「ライスワーク」ね。なんせ11月末で解雇だからねっ!
で、ついつい「あーあ、『ライフワーク』が『仕事』のヒトはええなあ」って思っちゃったけど、その考えはまちがいらしい。
カウンセラーN先生がよく言われているけど、「ライフワークがメシの種にならないヒトっていくらでもいてます。『ボランティア』がライフワークってヒトもいれば、『主婦・主夫』がライフワークってヒトもいる」
そういえば、N先生がポロッと漏らしていたエピソードのひとつに「専業主婦という才能」ってハナシがある。そもそも「専業主婦」のヒトって、働いているヒトたちから見たら「離婚したときどうするの?」とかよく思われるらしい。ふうん。
で、N先生のクライアント「専業主婦」Aさんは、その離婚の憂き目にあったという。それまでは稼ぎのいいダンナのおかげで優雅な暮らしを満喫していたそうだ。しかし離婚。さすがにN先生もこれからどうするんだろう?とちょっと心配したそうだが、ほどなくまたも稼ぎのいいオトコを見つけてふたたび専業主婦に収まった。
N先生いわく「やっぱりAさんは『専業主婦』が似合うヒトなんですよ。そういう生き方がいちばんそのヒトらしい。だったらライフワークなんですよねえ」
うん、たぶん「男が養いたくなる魅力」を持ってるヒトなんだろね。
さて、N先生の持論として「『ライフワーク』と『ライスワーク』は、相乗効果でどちらもレベルアップしていく」とよく言われる。なので、べつにライフワークがメシの種にならんでもぜんぜんかまわないのだ。そして、ライフワークに夢中になればなるほど、ライスワークも充実していくらしい。
けどさ、ワシ、クビになってもうたやん?
しかも音楽関係の会社やねんけどっ?!
ホンマ、N先生に個人カウンセリング申し込んで文句垂れたいとこなんやけど、あいにくピアノが忙しすぎるし、職も探さなあかんし、それどころやないねん。
「ライスワーク」、マジでどうやって見つけるの?
世の中、ライフワークだの生きがいだの探す方法の指南はいくらでもあるけど、ライスワークは聞かないなあ。
まあ、アレを使うっちゅーことかね。アレって「直感」ね。「ワクワクするほうを選べ」ってさんざん言われてきたもんね。
でさ、とりあえずさっき「人材派遣会社」に登録してみたよ。ちょびっとピンと来たから。
ふっふっふ、さてどーなるかな?