自分を信じられるようになるためのコツ11~20|セミナー「自信の心理学」その6

コツの続きです。

11. 負けを認めることができる。競争を手放すことができる。
12. 夢や目標を持ち、そこに向かって突き進んでいる。
13. 正しさを手放すことができる。正しさよりも大切なものがある。
14. 痛みを越えて与えることができる。
15. 誰かのためにがんばることがうれしい。
16. いつでも自分の味方は自分である。
17. 大切なものを大切にできる。
18. サレンダーする(流れに身を任せる)ことができる。
19. 自分で自分のことを褒められる。承認できる。
20. 心配よりも信頼を選べる。

11、13、14については、出席者のかたから「くわしく説明してください」ということで、カウンセラー先生が解説されました。


11. 負けを認めることができる。競争を手放すことができる。

先生「自立してるときって勝ち負けになってしまっています。で、勝ち負けを手放すってことが競争を手放すことになるんですけれども、負けを認めるってことは、相手をちゃんと敬うことでもあって、これ、よく白旗振るといいですよって僕が言っているでしょう?」

「自立ってやがて孤立してひとりぼっちになっていくんですけども、次のステージである『相互依存』に行くときに、負けを認めるのがすごく大切な心がけになります。つまり、余裕があるんですね。負けることを許すってのは『勝ち負けの世界に住まない』ってことなんです

勝ち負けの世界に住んでいるひとはWin-Winの関係を築けないんですね。自分が勝ちで相手が負けですから。ということは、負けを認めることができるっていうのは、すごく潔い状態で余裕があるんです。自分に自信がないとできませんよってこと」

「負けたらなんか困ることがあるわけですよね、勝ち負けにこだわるってことは。負けると、バカにされるとか見捨てられるとか評価されないとか。コレ、全部他者評価ですよ。だから、自分軸に移行していくと、勝ち負けの世界から抜け出すことができるんです


13. 正しさを手放すことができる。正しさよりも大切なものがある。

先生「『正しさの争い』というのがあって、自分が正しいときって相手がまちがっているわけですよね。正しい人間とまちがっている人間が、あ、勝ち負けもいっしょです、勝った人間と負けた人間が、仲良くすることができますか?という話になる」

「そこでは争いは起こりますけど、手を取り合うことはできませんよね。だから、さっきの勝ち負けといっしょで、正しさを手放すっていうのも大切なんです。答えとか正しさにすごくこだわってしまうと、これは同時に、自分が正しければ相手はまちがっているということで『他者攻撃』を作っています」

「あるいは、自分の正しさを主張するためには必ず理論武装するか感情的になるかしないといけないので、他者をはねのけたり他者を否定したり壁をつくったりして、分離を作ってしまいます。これは孤立している状態になりますよね。この状態だと、さっきの競争のど真ん中ですからね、ちょっと自信を付けるのはむずかしい」

「『正しさよりも大切なものがある』っていうのは、よくお話しますけど、『幸せと正しさは反比例する』。正しさを主張すればするほど幸せって逃げていきますよ。そりゃそうです、争いしか生まれないわけですから。正しさを持ち出した瞬間に、そこに争いを作っているわけですから」

「じゃあ、その争いを求めているの? いや、幸せを求めているんじゃないの? となるんで『幸せと正しさは反比例する』なんです」


14. 痛みを越えて与えることができる。

先生「お子さんいらっしゃるかたって、熱でぶっ倒れててもコドモにご飯作ったげたりとかしますよね。それから経営者のかた、自分がいま精神的に余裕がないときでも、従業員のためにしていることっていっぱいありますよね。自分がしんどかったり痛みがあったとしても、それを越えてだれかのために動けることをいいます」

「これはちょっと高度なレベルですね。自分のことを信じられている状態だと、自分の痛みに関してひっぱられない。(ココでだれかの携帯がピロン♪) なんかいま絶妙のタイミングで、そうだ!って(笑)」

「自分の痛みにとらわれることなく、状況とか相手のことを見ることができるし、相手のためになにかしてあげることができる。これがね、『犠牲』ではないっていうのがポイントで、痛みを抑圧したりとか否定したりとかではなくて、ベースに自己肯定感があってこそできることなんです」

成熟した強さですね。このレベルにまで達すると、自分自身を越えて大きくなれます。自分の痛みよりも相手への愛を選ぶ。ここでいう痛みって自分のニーズとか不安や怖れのことで、自分に自信があれば、もうそういったものは自分でなんとかできるから無視できて、それよりも相手のためにしてあげられるよということです」


うわあ、やっぱり対人関係がからむと、ものすごく高いレベルになっちゃいますね。けれども、先生が言われていましたが「これ、できるひとはふつうに毎日できています」とのこと。ああ、なんかそういう誠実で実直なひとっているよなあ。

そういうひとって、なにもね、こんなセミナーなんか通わなくても、自然にふるまっていてそうできるんですよね。なんか、私と1億光年くらい離れたところにおるひとやん。

私も昔は、なぜかそういうひと(痛みを越えて与えるとか)にあこがれていた時期がありましたが、う~ん、いま現在、「あこがれ」と「できること」はまったく別物だとハッキリわかりましたよ。「できることとできないことの線引き」ってのがだんだんわかってきた。

私はやっぱり対人関係は全然ダメなんですよね。だから、そういう「自分にできないこと」にこだわっても意味ない。もちろん、それができるひとってスゴいし尊敬しますが、だからといって、自分が目標にしたらあかんのよね。

上の10個のうち、私が気に入っているのは「16. いつでも自分の味方は自分である。」、「18. サレンダーする(流れに身を任せる)ことができる。」、「19. 自分で自分のことを褒められる。承認できる。」ですね。

そうそう、だれかの携帯がタイミングよく鳴ったのはおもしろかったです。ああいう偶然は楽しいですね。先生が解説しておられるとき、どれも高水準のものばかりだったので、先生がおだやかに静かに語っておられるのが、なんだか教会の牧師さんみたいだなあと感じました。

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