「当たり前」で済ましてしまうから、つぎの問題探して騒ぐんだよね

先週の土曜日、パート先の飲み会で楽しい時間を過ごして、よし、これからはよりいっそうちゃんと仕事しようと決意したものの、今日月曜日に出勤したら、相変わらずチョンボだらけやった。

やっぱりささいなことでも「コロッと忘れてしまう」ってのはなかなかキビしいのう。先輩パートさんに「ソレさっき言いましたよね」と指摘されてもその内容すら思い出せない。オノレでもみごとな忘れっぷりだなあと感心しちまう。

かように「もの忘れがヒドすぎる」というのが現時点での大問題なのだが、いや待て、すでに解決されている問題もあるじゃないか!

じつは「ホットフラッシュ」がまったくなくなったのだ。今年2月22日からホルモン補充療法を再開した(「ホルモン補充療法再開|もう汗だくはイヤっ!」)のだが、その効果はテキメンでいまやもうホットフラッシュは跡形もなく消え失せてしまった。



以前にもホルモン補充療法を受けたことがある。そのときも劇的に改善されたのでホルモン剤の威力は経験済みではあるが、いやあ、今回もそうだったね。あっという間にラクになったね。

こんなことなら2年5ヵ月もガマンするんじゃなかったね。だいたい50分に1回はカーッと上半身が暑くなり汗だくになっていた。仕事中流れる汗が目に沁みてつらかった。疲れもかなりひどかった。

そういった更年期障害の症状は、毎日2錠のホルモン剤のおかげですべてなくなった。あー、どうしてこのことにもっと早く気づかなかったのだろう?

たいそうよく効くホルモン剤だが、さすがに服用した翌日からピタリと効果があらわれるわけではない。あのつらいホットフラッシュはここ1ヵ月ほどのうちに徐々におさまってきた。そしていまはもう忘れてしまうほど何の症状もない。



自分でもあきれるのは、それほど悩まされていた問題だというのに、それが「なくなってしまった」ということに対して、なんとも思っていなかったことだ。あんなに毎日しんどかったのに、それが解消されたのだからもっとうれしくなっていいんじゃないか?!

でもじっさいにはもはや「症状がないことが当たり前」になってしまっていた。喉元過ぎればなんとかそのままじゃん?! 大きな問題がひとつちゃんと完全に解決されているのにね。そんなことはもう忘れてまた次の問題を探して来ているね。こんどはさ、「もの忘れがヒドすぎる」ってまた騒いでいるよな?!

ホルモン剤のおかげで体調はかなりよくなってきた。ホットフラッシュだけではなく疲れやめまいもなくなった。以前のように疲れ果ててマンションの階段を登れないなどということもない。こんなに体の調子が回復してきたから、もしかすると将来もの忘れのヒドさもやわらぐかもしれない。そう思ってみてもいいよね。

それにしてもたった二粒のクスリが、こんなにも変化をもたらすとはスゴいものだね。



老いてきて誤作動頻発する自分のカラダに対して「こんなはずじゃなかったのに」とあんなに長いあいだ悩んでいたのにね。たった1ヵ月で元通りになったよ。

ああ、なんかさ、この薬を処方してくれた婦人科のお医者さんを拝みに行きたくなってきた。お医者さんにしたら、ワシなんかありふれた更年期障害の一患者にすぎないけど、よく考えたらここまで劇的に症状がなくなってさ、こんなにラクになってさ、まあもうけっこう人生変わってるじゃん! それは、はは、あのお医者さんのおかげやんっ?!

「治って当たり前」「なくなって当たり前」って思ってたらあかんな。

カウンセラーN先生がこう言ってた。「『当たり前』の反対の言葉は何でしょう? それは『ありがとう』です」

新しい問題探しのまえに、以前あった問題を解決してくれたヒトたちに「ありがとう」だし、そして、ふたたび正常運転をはじめてくれた自分のカラダにも「ありがとう」だね。

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