今夜は、カウンセリングの自主トレーニングをZoom(ズーム)で行なった。Zoomとは「Web会議ツール」で、複数のヒトたちとWeb上で顔を見ながら会話ができるシステムだ。
ワシ、Zoomは以前にも使ったことがある。カウンセラーN先生のセミナーで、セミナー自体はリアルで出席して行われたが、その後のフォローアップをZoomでやっていた。
そのときは20人ぐらいZoomの画面にびっしりひしめき合っていて仰天した。それにけっこうユルくて、途中で出るのも入るのも自由だし、ご飯食べながらのヒトもいたし、シャワーの後ドライヤーをかけながら参加してるヒトとかいてめっちゃおもろかった。
さて、今回はワシにとって2回目の自主トレーニングである。遠方のヒトたちふたりといっしょにお互いにセッションをやってみた。
でもさ、ワシ復習してなくてさ、あーどうしよう、カウンセリングのやりかた全部忘れたわって思ってたら、ひとりのヒトが「マニュアルをいまから復習しませんか?」と言ってくれて助かった。みんなでZoomに繋がりながら5分間黙々と勉強する。あ、こういうのだけでもいいね。ひとりだと集中して勉強せえへんから。
そのあと、いきなりワシがカウンセラー役をやった。この自主トレでは、相談者役はそのとき気になっていることなどを自由に話す。カウンセラー役は基本的に「傾聴」に徹し、けれども「話の核心」に迫るときのみ的確な質問をする。
ワシ、カウンセラー役やるのはこれが2回目なのだが、相談者役のお話に耳を傾けていると、なるほど、1回目よりは深く聴けているなあと自分で思った。
話の内容そのものは表面的なものであり、重要なのは、その話の奥深くに潜んでいる「核心部」だなとたしかに実感した。つまり焦点の当てかたが浅いと核心に迫れない。本人が気づいていない「深い部分」にフォーカスしないと問題は解決しない。
けれども、ワシは質問のしかたがヘタクソだね。相談者の話を傾聴するのはわりかしできているみたいだけど、質問ができないわ。まあそりゃ、どういう質問をしたらいいか?についての復習をまるっきりやってないからね。やってないとダメだね。質問の引き出しが空っぽだと気づいたわ。
ワシのセッションが終わったあと、ふたりのヒトがフィードバックしてくれたが、やはりあいづちとか伝え返しはとてもいいとのこと。「あたたかい雰囲気で包容力がある」と言ってもらえた。
でもやっぱり質問がよろしくなかった。苦し紛れの質問もバレていた。てか、おふたりとも非常に卓越した観察力で、よくそこまで汲み取れているなあと驚いた。
それから、そのつぎはワシが相談者役になった。ワシが持ち出した話は「時間の使いかたがヘタクソすぎる」という悩みだ。いやマジで悩んでるもんね。ずっと時間ないないって騒いどるもんね。そげなことをつらつら話してみたら、わあ、カウンセラー役のヒトがすっごく傾聴がじょうずでね。
自分でもすごいなーと思ったけど、真心込めて聴いてもらっていると、ふしぎなことにひょいと「気づき」が降ってくる。今回もけっこうポンポン降ってきて、そうしたらふいに、ワシの母ちゃんは時間の使いかたがうまかったなーというのを思い出した。たぶんそのあたりが本丸なんだろう。
それにしても、どの受講生のヒトもものすごく優秀でほんとうに唖然としてしまう。カウンセリングをやるのがまったくはじめてのしろうととはとても思えない。ワシをカウンセリングしてくれたヒトも、かなり穿った質問を投げかけてくれた。あまりにウマすぎてちょっと嫉妬しちまったよ。だってワシ質問ヘタクソだもん。
なんでみんなあっという間にカウンセラーに変身できるんだろう? すごいわ。そんなヒトばっかしが大塚あやこさんのところに集まってくるんだね。まるで、はじめてピアノを習って1ヵ月後にはブルグミュラー25をうつくしく弾けているみたいにすごいレベルなんだよね。
でもさあ、バイエルでもブルクミュラー25でも音楽的にきれいに弾けてナンボやん? カウンセリングもさ、なんか似てるよなあ。結局のところ、カウンセラーの真心、思いやり、ひたむきさ、献身さがあってこそ、相談者さんが変わるんだよね。
あと、テクニックも重要。だれやねん? とっつも復習せんと「核心に迫る質問」がひとつもできないヤツは?
ピアノもうつくしく奏でようと思ったらそれ相応のテクニックが必要なわけで、カウンセリングも相談者さんが変わるためにはやっぱりテクニックを磨かないといけない。ワシ、2回目も質問下手で撃沈したから、本気でちゃんと「質問テクニック」を習得するわ。