いま現在、私が関わっているモノが3つある。どれも短いな。
1.ピアノ:1年5ヵ月
2.カウンセラー養成講座(ビリーフリセット・リーダーズ講座):5ヵ月
3.パート仕事(店員):9ヵ月
このうち「ピアノ」だけが毎日まあまあやれているが、あとふたつはぜんっぜんやる気が出ない。働くのがキラいだから、パートがイヤなのは当然かもしれないが、カウンセラー養成講座までやる気ゼロなのはほとほと困る。
ふつうのパートがイヤだから、自営でカウンセラーやろうと思っていたのに、そりゃムリっぽいのう。てか、「カウンセラーになるならば、『ふつうのパートがイヤ』なんて低劣な動機でやるなよっ!」って石が飛んできそう。
なんかさ、カウンセラーとかって職業は、「りっぱなソレっぽい動機」を掲げていないとあかんみたいやん? いや、どんなんでもええんちゃう? そもそも「ちゃんとカウンセリングがデキるヒト」なら、どういう志望動機でもかまわんよね。
私がカウンセラーになりたかった理由は、まずふつうのパートがしんどいから。それと、手を使わない職だから。あと、心理学にまずまず興味があったから。
だから、今年3月からカウンセラー養成講座に通いはじめたけど、これがもうみごとに勉強しなくてねえ。ちなみに8月いっぱいは実質講義がない。じゃあ復習(てか、もともと1回もなぞっていないところが大半)したらいいのに、やっぱりゼロ勉だ。
「なんにもしない」と「なんにも結果は出てこない」。すっごく当たり前の話だけど、なにかしら行動を起こさないとなんにも上達しない。ここまでやる気が出ないのもはじめてで、まあしかし、それは「ほんとにやりたいことじゃない」という答えなのかもしれない。
むかしはね、根本裕幸さん(カウンセラー/作家)のセミナーを録音してさ、ウチに帰ってせっせと文字起こししてちゃーんと復習してたのに。あ、でもその文字起こししたセミナーって「仕事関連」のヤツだけ。
それだけっ!仕事に悩んどるんよっ! 悩みつづけとんのに現状は変わらんっ! もとい、おまえが変われよっ! 心理学の鉄則じゃんっ?!
こんなにやる気が出ないのは、やはり「物忘れ」が原因だ。
……と書いてみたが、いま書きつつ、おい、ちょっと待て。なんでもかんでも「物忘れ」のせいにして、おりゃあ、なんか向き合うことから逃げてへんかっ?!と思い当たった。ああ、そうだそうだ、たぶんソレやと思うわ。ひとりでは「見えてこない」けど、そこらへんにちがいない。
つまり、カウンセリングの勉強ができないことを、いやあ、本読んでもアタマに残らへん、相談者さんの話を片っぱしから忘れるって言い訳して逃げられるもんね。仕事もおんなじで、いやあ、ぜんぶ忘れるからできないって開き直れる。
幸か不幸か、「忘れないモノ」もあるからね。ピアノに関してはかなり歩留まりがいい。レッスンで言われたことの7割ぐらいは残っているだろう。同じご指導ばかり受けているものもあるが、職場であきれられるような按配で、ピアノの先生にあきれられたことはまだない。
いったい「物忘れという現象」は、私になにを悟らせようとしているのだろうか?
まあもう、「やりたいこと→覚えている」、「やりたくないこと→忘れる」という、ごく単純なフィルターになっているのだろうか?
それでいけば、「覚えていられる土俵」にだけ居といたらええのかもしれん。苦手なことを延々がんばってもダメだろうな。
▼センター試験「1点」取るために、必要だった勉強時間をくらべてみよう。
いやね、数学はね、べつにキラいじゃなかったんだよ。かんたんなプログラミングが好きだったから、数学はちゃんとやったらなんとかなるかとがんばってみたのさ。でも、1780時間勉強してもどないもならんかった。すごいね、数学1点取るために35時間も勉強してる。どんだけやってもアホのまんま。
対して、地理は76時間勉強して79点取っている。1点取るのに57分しかかかっていない。地理がコスパいいのは、山登りをしていたからだ。地形図や地図、ガイドブックばかり10年以上見ていたら、勝手に地理的な考えかたが身についていたのだ。
英語と化学がどちらも9時間/点というのも、体感的に納得できる。ちょっと好きなのでゴリゴリやったらこうなったって感じ。そして、国語はけっこう好きで、そうすると2時間/点だ。
そもそも、どうして46才のときにセンター試験を受験したのかというと、ずっと大学行きたいって思ってたから、まあとりあえず1回は受けておいただけ。べつにどこの大学も受験してへんけど。
しかし、だ。数学の悪夢を繰り返してはならない。
「苦手を克服」するのは、さいしょからやめておいたほうがいい。
そしたら、いまのパートが「数学」に重なってきた。もしかして、自分にすっごく向いていないことをやってるのかもしれん。「接客」=「数学」と考えると、え? ソレ、いまから何千時間がんばってもあかんのんちゃう?
ちなみに、ピアノと地理をくらべると、だいたいいっしょ。どっちもやること自体がおもしろくて、へらへら自動的にやれるモンだ。地理のモトは山登りなわけで、ああ、私の人生、どこまで行っても「山」にはじまり「山」で終わる。おまけでピアノ。いつもおまけで、ピアノにごめんってあやまっといた。