心理学セミナーとかって、「やりたいことがわからない」だの「いまやってることが本当にやりたいのかどうか?」だの「やりたいことはどうしたら見つかるか?」だの、なんかしょっちゅう言ってない?
すんません、まあ私にはそう見えるってだけなのだが。
私は長らく「生きがいになるような仕事をしたい」などという妄想をいだいていたので、「やりたいことが → 仕事になると → ゴール!」とカン違いしておった。
その「ゴール」をめざすためにセミナーに通っていたんだよね、表面的には。
しかし、どエラいまちがいじゃったのう。
で、昨日あたりからメキメキ「悟り」が降ってきた。ま、たいしたことないけど、あたいには悟りなんだよぉ。
それは、だ。
「『やりたいこと』をやると → しあわせになる」のではなく、
「『ホニャララ』をやると → 自分が望む感情を味わえて → しあわせになる」のだ。
ちゃいます?
なんかさあ、自分の場合は「ある特定の感情」を感じたときに、猛烈にしあわせになるのよね。
その感情って、
●多幸感
●万能感
●没入感
●あの透明な美酒のようなよろこび
ここらへんですな。
なので、「やりたいこと探し」というよりもむしろ、「ホニャララをやっているとき、その感情につながるためにはどうしたらいいか?」というのが核じゃねえの?
どういう感情を味わいたいのか?って、そりゃもうひとそれぞれで、まさにそこに個性があらわれるんじゃない? いろんなひとに訊いてみたいところだ。
私の場合、相当強烈なヤツが欲しいのさ。かつ、現実離れしたモノがいいねえ。
てなわけで、ああそうか、あたしゃ自分が変人だとよくわかっていたが、なるほどね、こういう感情にスイッチ入ってぶっ飛ぶのが好きって、まあ特殊かもとあらためて納得した。
で、多幸感も万能感も没入感も美酒も、山ではどばどば勝手になんぼでも降ってきよったから、毎度おなじみの感情なのだが、う~ん、そういえば「ふつうの日常生活」ではまず味わえないよなあ。
私がずっとパートでしんどくてタダの一度も楽しい思いをしたことがなかったのは、やってた仕事の内容が「麻薬系」からほど遠かったからかもしれない。
一時カウンセラーになろうか?なんて考えたこともあったけど、あかん、ちゃうちゃう。ぜんっぜん方向ちゃうし。そもそもじっくり落ち着いてひととどーたらってぜんぶムリ。
要するに、雷に打たれたかったり酔いしれたかったりするヤツなんだなあ、おまいは。
けど、発見したのよ。
それ、ピアノでイケるじゃんって!
本家本元は山なんだけど、いまはさあ、やたらめったらピアノがおもしろすぎて、そしたらべつにピアノでもちょうどイケるじゃんっ?!
なんかこれまでは、ウマく弾けるようにとかまちがわないようにとか、ショボくれてちまちま練習してたんだけど、なーんだ、それぜんぶいらねーじゃん。
目標を「雷っ!」とか「酒っ!」(本人は飲めないのだが)とかにするんだったら、もっとエラそうにぱあぱあ弾いたらいいんだよね!
そうだっ、ハッタリかまそう!と、こないだのレッスンで、ほんまにネジぶっ飛ばしてバッハ弾いた。再現性はゼロだけど、あ、こういうことか!って感じで弾けた。
すごくぴったり来た。スリルと快感を味わえた。
なるほど、イケるな。
それに、ウマいヘタも、聴き手も関係ねえな。
「自分が」いかに雷に打たれているか、酒浸りになっているか、それだけめざしとったらええんやな。
よっしゃ、それでいてこましたろ。