やる気は「出す」ものではなく「出てくるまで待つ」

萩尾望都「トーマの心臓」をちょっとだけ立ち読みした。たしか13才くらいの少年たちを描いているけど、ありゃあ、少女じゃないかね?とふと思った。登場人物は少年ばかりだけども、実際にあのトシくらいの男子があんなに細やかに自分の内面を見つめられるとは到底思えない。

でも、少女だったらしっくりくる。どうして少年という設定にしたのか、そのあたりは心理学的な見かたをしたらおもしろそう。河合隼雄が「ポーの一族」についてなんか書いていたし、それもまたいつか読みたい。

とはいっても、どれもこれも「いつか」の話ばかり。好き勝手に暮らすことにしたけれど、いまのところほとんどやる気が出ないのですべてほったらかしだ。

やる気とは「出す」ものではなくて、「出てくる」ものらしい。自己啓発系の本なんかだと、どれも「やる気を出す」方法を元気よくズラズラ書き連ねてあるけれど、心理学系になると、のきなみ「やる気は出てくるまで待つ」というスタンスだ。

そもそも「好きなことをしましょう。やりたいことをしましょう。したくないことはせんでよろし」が推奨なので、「勝手に、ごく自然に、おのずから『やりたい』と浮かんで来なかったら、べつに何もせんでよろしおまっせ」ということらしい。

で、このところしばらく「待っている」けれど、べつに何も「出てこない」のである。ただぼーっとしているだけ。

やっぱりまだ疲れているのかもしれない。半世紀以上他人軸で生きてきたわけだが、それによるダメージは存外かなり大きいのかもしれない。だから、まだしばらくのあいだ、自分をいたわって静かに回復を待ってみよう。

流しの排水溝が3日前から詰まって流れなくなっていた。今日思い切ってそうじしてみたら、スースー流れるようになった。久しぶりに食器も洗えて気もちいい。

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