「ホントにやりたいこと」ならとっくにやっているはず

私は、Webデザインをやってみたいなあと思ったので、今回求職者支援訓練を受けることにした。たまたま訓練校に合格できたから無料で受講できる恩恵にあずかれるが、もし不合格だったら、一般の専門学校も検討してみるつもりだった。

だから、あちこちのスクールからパンフレットを取り寄せたり、8月には無料お試し講座も3回受けに行ったりした。もちろんネットでも、各スクールの比較を熱心にやっていた。で、一所懸命やっていたのは「スクールの研究」だけだった。

しかし、いちばん肝心なことは何ひとつやっていなかった。それは「Webデザインそのものの勉強」である。Webデザインに関する本は3冊持っているが、1冊を拾い読みしただけだ。きっと図書館にデザインの本はいくらでもあるだろうけど、1冊も借りていない。せっせと借りているのは心理学の本ばかりだ。

もうね、自分で勉強する気がまったく起こらんのよね。はあ。

なので、いまの時点ですでに、ああ、きっとWebデザインは私がホントにやりたいことじゃないよなあという気がしている。いや、訓練校に行って勉強できるのはすごく楽しみにしている。実際に先生が授業をしてくれて、周りにたくさん受講生がいて、そんな環境に身を置いたらたぶん少しばかりは勉強すると思う。

けれども、そんな風に手取り足取りやってもらってナンボのやる気だったら、そんなの「ホントにやりたいこと」じゃないよねえ。

私はこれまでずっと「他人軸」で生きてきたから、「だれかに認められる、ホメられる、役に立つと言われる」ためにしか、行動できなかった。つまり「劣等感を原動力」にして生きてきたわけだが、コノ原動力って非常に強力だから、昔は独学とかでもがんばれた。

でも、いまは丸っきりダメ。「自分軸」がどういうものかわかって、もう「他人の評価はいらないや」となったら、全然動けなくなってしまった。まあね、「この動けない状態が正しい」とどの先生も言われるし、アタマではわかっているけど、はあ、なかなかキビしいもんだ。

情けないけど、カウンセラー先生が推奨されるように「白旗を上げて」正直にホンネを言うと、私が「いつもいちばんやりたいこと」は「寝ることだけ」なのだ。ああ、半世紀以上生きてきて「ホントにやりたいこと」が「寝ることだけ」だなんて、まさかそんなところに行きつくとは思ってもいなかった。

しかし、いまの私の「確たる実感」だから、それ以上どうすることもできない。食っちゃ寝しかできない自分、それが私なんだ。そういうときに、心理学はこんなイヤらしいことを言うんだよね。「そういう自分を受け入れなさい。そのありのままの自分を認めましょう」

うん、毎日そんなのばっかり読んでいるから、ああもう、それでいいかという気になってきた。その流れでいけば、先日訓練校の面接者さんが「春子さん、ウェブは趣味で楽しんで、仕事は慣れている事務をやったらいいでしょ?」と言われたことも思い出されて、案外それでもいいかなあと思えてきた。

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