住まいが私にもたらしてくれる安心感

あるカウンセラーさんのブログで「住んでいるところが心に及ぼす影響」について書かれていて、そういえば、私はいまのマンションに引っ越してから、ずいぶん安心感が向上しているなあと、あらためて思った。

このマンションは、たった5畳一間に流しがへばりついている16㎡しかないワンルームだ。バブル末期に調子こいて建てられた「投資用マンション」なのだが、クソ田舎なので恐ろしく価値が下がっている。

4年ちょっと前に、99万円で売りに出されていたので現金をはたいて購入した。当時、同じマンションの他の部屋も150~160万円で2件あったが、この一室だけはたまたま売り主さんの事情により、早く処分したかったとのことで、こんなに安くなっていた。

そのとき私は家賃39,000円の賃貸マンションに住んでいた。その99万の狭小スラム化ボロマンションは、管理費が月12,000円だ。固定資産税は年間23,000円。だったら、狭くてもボロでも、家賃払うよりは将来ずいぶん安く住めるよなあということで買ってしまった。

まあ、内装ズタボロで現状渡しだったから、リフォームしないといけなかったけれど、4年たって振り返ってみると、当時もいまも変わらずすこぶる満足している。そもそもこの田舎町を以前から気に入っているので、電車で帰ってきたとき、駅名のアナウンスを聞いてもいまだにニヤニヤするほどうれしい。

だれかに「どこに住んでいますか?」と尋ねられると、「〇〇市ですぅ、めっちゃ田舎ですぅ」となぜかテンション高めに答えてしまう。どうかすると「あのね、市のカタチがどーのこーの、道の駅もあって、〇〇山と△△山があって、最近できた広域農道は……」と観光PRもしたくなる。

駅からは4分なのでそこそこ便利。部屋のちっせぇ窓からは、私が大好きな山の頂上がちゃんと見えている。10階建てなのに4階の部屋なのが唯一の不満だが、まあなんせ99万だから文句は言えない。

これまでいろいろなところに住んできたけれど、ここに住んでからは、はじめて「ああ、ここが自分の居場所だなあ」という実感が湧いてきた。それにローンも組まないで買えてしまったので、運の良さにつくづく感謝。

「賃貸がいいか、持ち家がいいか」というのはよく話題に上るけれど、ある程度トシを取ってしまってから、気に入った安い物件があったら買ってしまったほうがいいのかもしれない。私の人生は、両親のおかげもあってあまり苦労をしなくて済んできたが、その流れがいまも続いているらしく、たまたまこのマンションにも巡り合えた。

あとは、だ。汚部屋をなんとかしないとね。冬物の衣類をついこのあいだ洗濯して、イスのうえに蟻塚のように累々と重ねてあって、あ、もうすぐ着られて便利だけど、まあそろそろ部屋全体の片付けもなんとかしたい。

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