自分が変わると、出会うひとが変わる

昨夜は、訓練生のひとに誘われて「お能」を見に行った。以前から、笑顔がまぶしいほどキレいなAさんに好感(≠下心)を持っていたが、なんとそのAさんから誘われた。あと、もうひとりこれまた並外れた画力を持つ魅力的なMさんもいっしょに加わった。

だいたいヒトに誘われるって……かれこれ10年ほどなかった。そりゃあ、引きこもりだからね。約10年前に、教会でいっしょだったひととマクドナルドでコーヒーを飲んだのが最後だった。ええと、妹と最後に会ったのは去年の8月。それ以来電話で話したこともない。

そのほかは、春以降わりあい頻繁にカウンセラー先生のセミナーに行っているので、まあ、私の人間関係は先生おひとりという状態だった。うむ、真っ当なヒッキーをほぼ13年間やっていたが、さすがに職業訓練を機にどうやらいったん引きこもりは中断らしい。

はじめて観る「能」はすごかった。いきなりギョッとするものを見せられたようで怖かった。う~ん、なんというか「異界」を覗き見てしまったような心地だ。能って「この世」と「あの世」を同時に見るような感じでかなり恐ろしい。西洋音楽で似通ったものはなんだろう? バッハの難解な曲(「半音階的幻想曲とフーガ」「フーガの技法」とか)がやや匹敵するように思えるが、いやいや、まったくちがったものすごい世界だ。

おふたりとも絵が好きで展覧会もよく行くという。私は、絵はほとんど興味なし。でも、2日後にある展覧会へふたりとも行くというので、私もいっしょに行ってみることにした。ああ、なんだかいろいろと見聞が広がりますな。やっぱり人付き合いはあったほうがいい。(いまごろ)

ホントウに不思議なことに、おふたりと何の話をしてもとても興味深くて楽しい。私は、自分が興味のある話題にしか関心がなくて、それ以外の話はガマンして聞いていて、そのうち相手のこともイヤになるのが通例だったが、なぜかこのひとたちは私が楽しくてしかたがない話ばかりしてくれる。美術とか写真とか。

なんで? ……たぶん、私が変わったからだろう。心理学で定番の「自分が変わると、出会うひとが変わる」がそのまま現実化している。ふうん、そうか、つまりこれが「自己肯定感が上がりつつある」状態なんだよね。

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