仕事納め

ここの会社は12月28日が仕事納めだ。へえ~、そんな会社ははじめてだなあ。高校卒業後に入った会社は12月31日まで営業していた。その後、引きこもり中にごくわずかパートに行っていたとき、正月前後ではコンビニだったから、年末年始の休みは関係なかった。

なので、今日は人生初の「12月28日の仕事納め」。上司のところへは、朝から夕方まで引っ切りなしにいろんな人たちが挨拶に来ていた。ふうん、ふつう?の会社はこんな感じなのか? 夕方5時には、みんなが集まっていて「なにか」いろいろ挨拶を交わしていた。

「なにか」がなんなのか、私は聞きそびれてしまったし、上司が「春子さんは来なくていいよ」と言うので、そのままひとりで仕事をしていた。1時間ほどたったら、同じフロアのひとがお寿司の包みを持ってきてくれた。なんだ、コレは?

よくわからないけど、仕事納めでみんなに振る舞われたようだ。そして、上司が気遣って、私にも届けてくれたらしい。いやいや、まだ正味9日間しか働いていないのに申し訳ない。お忙しいのに、いつも私のことまで気を使ってくれる。

今日で退職されるかたもいるので、そのお祝いとかでもみんなバタバタしていた。そのひとは40年近く勤めておられたとのこと。私が入社したときに、会社のなかを案内してくれた温厚そうなひと。コピー機で紙づまりを起こして、私が蒼くなっていたときにも、すぐに飛んできて直してくれたやさしいひとだった。

そんな年の瀬らしいあわただしさがようやく治まったころも、上司はまだ仕事に集中しておられた。日中忙しすぎて、仕事が溜まっているようだった。頃合いを見計らって、私は挨拶にうかがった。上司は「まだ一週間ちょっとしか経っていないのに、3ヵ月くらいいるみたいだなあ」とニコニコして言ってくれた。

忘年会のときにもそう言われたし、今日の昼ごろにも言われた。大して仕事らしい仕事をできていないのに、とまどってなかなか素直に受け取れない。このかたが、私の採用を実質決めたらしい。それを思うと、ホント、このひとが私の人生を変えてくれたんだよねと感極まってしまった。

私は、少しばかり涙をにじませながら「本当に採用してくださってありがとうございます」とアタマを下げた。上司は、そんな私をちょっと眺めてから、真顔でこう言われた。「われわれの仕事は、最後まで追究することだよ。そして、それを社会に還元すること。来年もがんばってください」 それから、表情をゆるめて「来年は統計もね」と言って笑った。

こんなにいい会社によく就職できたなあ。私は、まだ信じられない思いだ。あと1ヵ月大丈夫だろうか? あと半年は? あと1年? いやいや、目の前のことだけ見ていたらいい。そして、会社にも上司にも感謝して、一日一日を過ごしていたらきっと大丈夫。

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