去年引きこもりから抜け出そうとして、心理学セミナーにさんざん通ってジタバタして、12月にようやく就職できた。それ以降は、べつになんの問題もなく毎日会社に行って一所懸命仕事を覚えようとしている。できれば長く勤めたいなと考えている。
すると、じゃあなぜ13年間も引きこもっていたのかねえ? いや、べつに引きこもりが「悪いこと」ではない。カウンセラー先生が言われるように、引きこもりという生き方が合っているひとは一生楽しく引きこもっていたらいい。
私の場合は、引きこもりにどうも違和感を持っていたから、結局最終的にはそこから抜け出すことにした。いま毎日会社へ通って、たまにふと、しんどいなあ、引きこもりはラクだったなあと思うことはある。でも、長年引きこもっていたとき、社会から疎外されているように感じてつらかったから、もう一度あの境遇に戻るのはムリだな。
ひとりで過ごすことは好きだけれど、ひととのつながりがまったくないのは、やっぱり生きる甲斐をそこねるものだなと思う。だから、私にとって「仕事」というものは、ひととつながりを得る場所であり、いろいろなひとの生きかたを学べる場なんだろう。
「ひととのつながり」が欲しいから、自営業はダメだったんだ。ネットで稼ぐ方法も試してみたが続かなかった。私には、ひとりきりでやる自営は不向きだった。いま会社に通って、上司の指示に従って受け身の仕事をしているのがけっこう自分に向いているなとあらためて思っている。
なんだ、結局昔やっていた事務職に戻ってきたわけだ。でも、指示された通りに仕事をするのは、慣れていることで自然と手が動く。会社によくある細々とした決まり事に従うのもなつかしい。やっぱり私は「雇われ」で働くのがぴったりなんだなあ。
にほんブログ村 ランキングに参加しています。
応援してもらえたらとってもうれしいです。