6:45起床。車内温度25.9度。朝晩も寒いと感じることがなくなって、北海道も夏本番だ。2泊した道の駅「おとふけ」を出発して、帯広中心地を通り抜け、さらに南下する。
帯広中心あたりはりっぱな大都会でとても便利なのだが、クルマも多くておもむきがない。しかし、南へ向かうにつれて北海道らしい広大な景色が復活する。
まずは、旧愛国駅を訪ねてみた。一度は見ておきたかったところ。
巨大な石の切符がおもしろい。
駅舎内は、びっしりと切符が貼られている。
続いて、旧幸福駅へ。「愛国→幸福」と忠実にたどる。幸福駅は旧駅舎のままで味わい深い。
こちらも切符がびっしり。神社みたいだ。
プラットフォームや列車も残されていて、
車内は改装してあっても、
天井の扇風機や照明がそのままでとてもいい。
さて、今日のメインはこちら、中札内にある「六花の森」。菓子メーカー「六花亭」が運営するガーデン。このガーデンも広い敷地にしつらえてある。
森の小道をたどると、
おお! このガーデンも、昨日の「十勝千年の森」に負けず劣らずすばらしい。
毎日緑のじゅうたんを踏み踏み。
しかも快晴!
六花の森は、お菓子同様ホスピタリティの精神があふれていて、天蓋付きのこんなチェアが用意されている。
天蓋のしたはとても涼しい。
そして、こんな眺めが広がっている。至福のひととき。ああ、幸せだ…… あれ? もう幸せになれちまったよ!
小川のせせらぎも涼し気。贅をつくしたガーデンだ。
あちこちに小さな展示館があり、絵画などの作品を見られる。展示館の建物は、クロアチアの古民家を移設したもの。クロアチアは、ピアニストB氏が幼少期に過ごした国なのでさらにうれしい。
11時になったので、カフェ「六’café」(ろっかふぇ)に行く。カフェはスマートな建物で、
なかもこんなに明るくて開放的。ショップもあってお菓子を買える。
六花亭のホットケーキを食いたかったんじゃ! うまかったぞぉ~
しかもこんな景色を眺めながら。ダイエットとかは来世の課題にしよう。
食べたら動けるようになるので、またガーデンを徘徊。
クロアチアの古民家といい、
そこここに広がる緑のじゅうたんといい、申し分のないガーデンだ。
ほかの展示館は撮影できないが、ここ「花柄包装紙館」はOK。
なかは六花亭の花柄包装紙で埋めつくされている。かわいいね。
いやいや、ガーデンっていいものだなあ。昨日も今日もすばらしくて、ひとの手によるガーデンのよさをはじめて知った。山登りで見られる自然そのものもいいけれど、こういったガーデンもまたちがうよさがあふれている。
それは、芸術に近いものかもしれない。作り手の意志が伝わってきてひどく感動した。
さて、中札内から南下して忠類にある「ナウマン温泉アルコ236」で入浴。コンクリート造りの独特な外観を持つホテルだ。
ややぬめりのある透明なお湯。早い時間だったので、ひとり占めしてのんびり。
今夜は道の駅「コスモール大樹」で車中泊。ここは見覚えがある。13年前、ここで荷物の整理をがんばったのを思い出した。そんなことだけ覚えている。