北海道放浪54日目|越川橋梁で廃墟美を愛で、ワイルドな以久科原生花園をさまよう

「ホテル清さと」にて7時起床。
昨夜は寝るまぎわまで露天風呂三昧だった。とくに夜はひときわすばらしい。このホテルはどこも静まりかえっているのだが、客室露天風呂ももちろん静寂につつまれており、湯船に源泉がそそがれる音しか聞こえない。

ほの暗い灯かりのもと、ひとり露天風呂に身を沈めていると、なにひとつ思い浮かぶことがなくなって、そのまま湯にとろけてしまいそうになる。なんというか忘我の境地とでもいうか恍惚となってゆらゆら漂っていた。

朝食時刻は7時半、8時、8時半から選べるが、8時半にしたらダイニングで私ひとりだった。みなさん早起きである。
洋食か和食の選択もあり、洋食にした。
ホタテがソテーとスープに計4個もあったり、厚切りベーコンも超絶おいしかったりと、さすがにこんな朝食ははじめてだった。

昨日の夕食を少量にしてもらったので胃もたれはまったくなく、パンも2個食べられる。

サラダ、ヨーグルト、フルーツ。このあとコーヒーも。

オーベルジュなんて生まれてはじめてだったが、厳選した素材でシェフが腕をふるった料理ってなかなかすごいものだと感激した。それに、お客さんが心地よく滞在できるようにきめ細かく配慮してもらえるので、それが至極快適だ。

スタッフのひとたちに見送られ、そんなのもはじめてで、恥ずかしい思いをしながらクルマを発進。
「ホテル清さと」で、宿泊客の少ないホテルはストレスがないなあと感じたついでに、観光もヒトが少ないところへ行きたくなる。

というわけで、まず「越川橋梁(こしかわきょうりょう)」を見に行った。

これも国鉄遺産のひとつで、昭和14年(1939年)に建設されたコンクリートアーチ橋。しかし路線そのものが開通できず、結果としてまったく使われることがなかったという。

全長147m、高さ20m。戦時下タコ部屋労働者を使役したというのに、完成後ただ朽ちていくばかり。

崩落が激しいのでそばには近寄れない。

国道244号線の両側に残っている。これは反対側の橋梁。

うつくしいアーチを描いている。

変わり果ててゆくコンクリート。廃墟の美に魅せられる。

79年間に思いを馳せたあとは、ゆるゆる北上しながら北海道らしい風景を楽しむ。

ホテルを出るとき、パンのおみやげまでもらった。昼食にする。

海別川近くにある「名もない展望台」。そういう名称らしい。穴場だろうね。

登ってみるとなかなかいいながめ。

そして、展望台のまえの道路が「地平線まで続く道」。これもそういうなまえだ。そのとおり果てしなく直線道路が伸びている。

朝方降っていた雨がやんで晴れてきたというのに、有名な小清水原生花園ではなく、ヒトが少なそうな「以久科(いくしな)原生花園」へ。

少ないどころかだれもいない。遊歩道も草刈りをしていないので草ボーボー。これはこれでフカフカでよろしい。

花もそこここにどっさり咲いている。

ところどころ草が生い茂って、かきわけないと進めない。

ノイチゴかな?

花を撮るのが苦手な理由がわかった。花はしゃがまないと撮影できないよね。

いったんしゃがむと、立ち上がるのがものすごくタイヘンなのだ。足が弱っている証拠。つまり、老化現象が進んでいるから花の写真を撮れないというわけ。

遊歩道の終点まで来ると、斜面に踏みあとがあったので、それを踏みわけていくと、

どどーんと海があらわれた。

知床連山もうっすら見える。

さて、もどろうかと思ったが、わき道に入ってみる。もう遊歩道とは言えないほど草木におおわれていて、

木のトンネルもあった。

大きな鳥の死骸に出くわしたり、クモの巣まみれになったり、けっこうさんざんな目にあう。たかが遊歩道でこんなに苦労するとは思わなかった。

出発地点にもどってきたら、またわき道発見。懲りずに砂の細道を登っていったら、

お約束の海がどどーん。こっちのほうがきれいな砂浜だ。

気が済むまで以久科原生花園をウロウロしたのち、モンベル オホーツク小清水店へ行ってウォーキングシューズ購入。8月18日に取り寄せ依頼していたものが入荷したのだ。

靴ひもがなくて、ワイヤーをダイヤルで調節する。明るい色は好みでないが、ワイヤー式が気に入った。これまで履いていた靴は店で処分してくれて助かる。

小清水町の温泉施設へ行ってみたものの、臨時休業でがっかり。お盆に営業したから今日たまたま休業らしい。
しかたがないので、二日まえにも車中泊した道の駅「パパスランドさっつる」へ。日が短くなってきた。6時半でもう夕暮れだ。

ここに併設の温泉に入り、そのまま車中泊。

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