長旅の疲れがドッと出る

朝起きられない。8時ぐらいに一度目が覚めて、ああ起きないともうすぐガス屋が来るのにと思いつつ、また寝てしまう。

9時20分に玄関のチャイムが鳴ったので、しょうがなく起き出して、インターホンに「ちょっと待ってください」とつぶやいて、Tシャツだけ着てドアを開けた。

ガス屋さんは愛想よく、そしてテキパキと開栓作業してくれた。寝起きが丸バレだと思うけど、すんません。

放浪に出るまえにガスだけは閉栓の手続きをしておいた。長いあいだ留守になるので、もしかして自宅のある地域で地震が発生したらガスだけはヤバいと思って閉栓したのだ。
そうしたら、ウチじゃなくて出先の北海道で震災が発生したんだけどね。

今日はどうにもこうにもダルさマックスで一日中ウダウダしていた。いやあ、さすがに疲れが溜まっとるなあ。

しかし、自宅は快適じゃのう。まず、トイレを探さなくていい。水も電気もすぐ使える。エアコンもある。なによりネットが即使える。
はあ、究極のパラダイスは自分の部屋だった。またしても「幸せの青い鳥はすぐそば」理論は正しかったやん。

いちばん没頭してしまったのは、やっぱりネットだった。検索したいことがヤマほど出てきて、ネットを徘徊しつづけていた。

ニセコに移住したいなあ、でも冬がムリだよなあ、ニセコじゃなくてもデカい山が見えたらOKか、いや静かならどこでもいいか、マンションがイヤなんだよな、一戸建ていいなあ、このトシで注文住宅建てるとしたら、いやいまは値崩れした中古があるよな、どっからカネが湧いてくるかな、やりたいことさえしていたらカネはどうにでもなるって言ってたな、そのセミナーはいつだっけ……

とめどなく浮かぶ思いつきを、つらつら検索するのはじつに楽しくて、あっという間に数時間がすぎていく。
そうなんだよね、北海道放浪もたしかに充実して楽しかったけれども、ウチにひきこもってネット三昧も楽しいことには変わりない。

ウチのマンションは線路のそばなので列車の音がうるさい。それがイヤだなあと思っていた。
けれども夜11時台の終電のあとはとても静かだ。田舎だからクルマもぱったり通らなくなる。

ああ、虫の声が聞こえるだけだね。ここもこんなに静かな環境だったとあらためて気づいた。
部屋の小さい窓からは、ほんの少しだけ山も見える場所だ。
そうだった、この山が好きでここに引っ越してきたんだった。
そうなんだよ、ここもそんなに悪くないんだよ。

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